自閉症サニーちゃん、療育手帳更新してきました。
自閉症サニーちゃん、このたび中度知的障害から重度知的障害へ等級が変わりました。
知的障害が重いなんてつらい、かわいそう…なんてことはなく。
障害児母になって3年ちょっと、もうその辺は達観しきっているのでショックとかは特になし。
手帳の等級が変わったことで、我が家にはメリットの方が大きいので、そちらに対する期待の方が大きい猫玉家である。
所得控除が大きくなる
自動車税の減免
福祉タクシーの助成
特別児童扶養手当の増額
特別支援学校への入学がスムーズ←重要!
などなど…サッと調べただけで、これだけ出てくるので非常にありがたい。
何より本人は変わらない。
サニーちゃんはサニーちゃんのまま、福祉サポートを増やしてもらえるなんて非常に素晴らしい。
でも、重度判定が出たのは正直少し意外だった。
排泄の自立ができていて、二語文程度を話していても、重度判定が出るのは初めて知った。
非常に勝手なイメージと偏見だが、重度知的障害の子は発語がなかったり、排泄の自立ができない子…というイメージが強かったので、トイレに行けて多少やりとりができるうちの子は重度判定はもらえないかな、と勝手に思っていた。
今回の検査は【新版K式発達検査】で行うつもりだったが、サニーちゃんのコンディションが悪く、検査を断念してしまった。
(おそらく心理士の先生との相性が悪かった)
そこで、K式検査よりも精度は落ちるが保護者への聞き取りで検査ができる【KIDS乳幼児発達スケール】に変更になった。
小さな子、しかも自閉症の子への検査なので、その日の気分でできたりできなかったりする、そういうものである。
そしてサニーちゃんも、まだまだその日のコンディションが結果に出やすい年齢なのは否めないな、と思った。
さて。問題は夫である。
彼は私よりも遥かにセンチメンタルおじさんであり、遅めにできたひとり娘が可愛くて仕方ない男である。
自閉症が判明した翌日は泣き腫らした目で会社から帰ってきた人だ。
どうしよう。結果を伝えるのが死ぬほどめんどくさい。
彼がまた落ち込んだら、励ますのは私の仕事だろうか。
同じ親なのに、アンタだけショックに浸って私はそれを励さなきゃいけないのか。
バカ言ってんじゃねーや自分で受け止めやがれ。
うん。ベソベソ言ったらこう言えばいいか。
「おかえり。手帳の判定行ってきたよ。サニーちゃん、重度判定になったから」
帰宅した夫に、まず結論から伝える。さあどんな顔するかな。
「えっ、ちょっと待って」
「うん、ええよええよ。ゆっくり聞いて」
いそいそと部屋着に着替える夫。
これはどっちだ。落ち込んでる方か。
「うんまあね、まぁでも受けられるメリットの方が大きいからね。支援学校、より行きやすくなったし。
あとは特児も上がるし、自動車税も減免になるよ」
先手で励ましてみた。さあどう出るか。
「…そっか。まぁでも変わらんからな、判定がどうあれサニーちゃん自身は。支援が増えて、支援学校行けるならええやん。俺らがですることは今までと変わらんな」
「……!!そうそう!!そうやねん!!それやねん!!」
驚いた。この3年で、夫も強くなっていたのだ。
また泣き腫らしたらTwitterでネタにしてやろうかと思ってたのに、あらまあ、彼は3年の障害児育児で立派にたくましくなっていたのである。
というわけで、このたびより重度知的障害のサニーちゃんです。
とはいえまだまだ伸びざかりの育ちざかり、ぐんぐん成長してます。
これまでと変わらぬ猫玉家とサニーちゃんを、引き続きよろしくお願いします。
あしたはれるかな。ふってもはれても、あしたもきっとたのしいひ。
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