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昭和女がアメリカで令和を生き抜く結婚生活

昭和生まれというと今の若い子達に笑われるのかもしれない。いつの時代?なんて思っているかもしれないが私たちアラフォーにとっては昭和が生まれ年だ。

昭和の時代なんて女性は家事!洗濯!家を守る!なんて言われていたのに今や男女平等!女性活躍!なんて真逆なことが声高に叫ばれている。

私も20代の頃はがむしゃらに働いて会社の中でもエリートコースを進んでいたと言われた。会社の支援でビジネススクールにも行かせてもらったし海外赴任もさせてもらえた。そんな会社に投資されて昇進目前だったバリキャリ女子が37歳で結婚してソッコー会社を辞めるなんて信念ないのか?なんて言われても仕方がない。今や専業主婦に徹しているなんてチグハグな生活を送っている。

アメリカに来て開口一番、「私が家事全て担当する」と宣言した。スピード結婚した私たちは一緒に住んだこともなければ一緒に過ごした時間もトータル1週間ほどしかない。それぞれがどうやって生活してきたのか知らないし、ペースもわからない。二人の生活スタイルを擦り合わせるのに少し時間がかかった。

夫も家事をやろうとしてくれたり、クリーニング屋に自分で行ったりしようとしていたが、私は夫に全力で仕事に集中してもらいたかったので私が家事をやるから気にしないで、と言い放った。

掃除、洗濯、食事、お弁当作り、買い出し、日用品の補充、クリーニング、、、全てだ。

役割分担がはっきりしたことでスムーズに進むようになったのだが、色々思うことはある。

これまでキャリアを積んできた私がこんな生活でいいのか?自分で稼がなくていいのか?と不安になったりする。またアメリカに住んでいると「仕事は何してるの?」と必ず聞かれる。社交辞令のようなスモールトークの定番として聞かれるのだがこれにはなぜか耳がいたい。

一つは、「働けないくらい無能な妻なのか?」と思われているんじゃないかという被害妄想。アメリカでは「英語を話せない人=まともな教育を受けていない人」と考えられるように働いていないことで劣等生のレッテルを貼られるのはプライドが許さなかった。

もう一つは、移民としてやってきた私を気遣う質問にもかかわらず私が勝手に詰められているような気持ちになっていたこと。おそらく近所の人たちや友人たちは私が真逆の世界に連れてこられてアメリカ社会に溶け込めているか、心配してくれていた。仕事をすればコミュニティができるし自分の生きがいも出てくる。そんなことを思っての質問だったのに私は働いていないことの罪悪感が先にたった。

けれどここはアメリカ。「自分はこうだ」ということをはっきりと述べられれば全く問題はない。ただ述べることができないと不穏な空気が流れるのだが。

ただ時々「夫のために専業主婦に専念している」と言っても理解されないことも多い。「夫が主張で家を空けることが多いから私はフルタイムの仕事についていない」と話しても主語と述語がつながらずハテナ?の顔をされることもある。これは完全に私のコミュニケーションミスなのだがその隙間を埋める努力をしなければならない。

2024年にもなって夫は仕事、妻は家事なんて時代に逆行している。そんな流れはG7の国々をみてもどこもないし、時代遅れと言われることも覚悟している。けれど「自分の家族がうまく回るにはどうしたいか?」「自分達が一番幸せな方法はなんなんだろう?」と、そこを明確にしておけば時代遅れだろうがなんだろうかそのプレッシャーに立ち向かっていける。

主夫が主流になってきたりLGBTが叫ばれたりと令和の家族の在り方もそれぞれだ。私は夫がパーフェクトなパフォーマンスを残せるために全力でサポートする。ただそれだけのことなのだ。うまく行ったら(うまく行かなくても)またここで報告しようと思う。

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