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「十戒」夕木春央 ネタバレあり

注意!
ここでは、ネタバレについては本当に何も気にせずに書きたいので「十戒」未読の方はご自身の楽しみを減らさないためにここでお戻りください♪
また、夕木春央さんの作品の中でこの「十戒」のみ既読の場合は、諸事情によりここでお戻りいただきたいです!「十戒」本編に関連するほかの事柄についても書きたいので、まだ全てにおいて守りに入りたい方は今日のところは一旦お戻りいただき、また後日準備が整ったと思ったら遊びに来てもらいたいです!(伝われ)

あと、この記事は「十戒」の解説ではないです。
読んだ感想をただツラツラ書くだけの、何なら解釈が間違ってるかもしれない、でも私の情熱だけはほとばしる、そんな記事です♪
なので「十戒」は読まないと決めていて、どんな話なのか知りたいという方もここでお戻りください!
そしてできたらそのまま本屋さんへ行ってですね、おそらく今なら入り口付近にあると思うんです。
紺色っぽい地に白い文字で「十戒」って書いてある本が。
それを手に取っていただいて、そして・・・

読んでください!!!!!!!!!
面白かったです!(笑)

なんか・・こうして書いてると、私この「十戒」めっちゃ好きなんだなぁとしみじみ感じます♪

では始めます💗





夕木春央さんの「十戒」を読みました!

Twitter(と私は呼び続けるつもりです!)では今「十戒」の波が来てますねー!「方舟」の時もそうでしたが、本当に読了ツイートを見ない日がないです。
その前は「アリアドネの声」「ハンチバック」あたりをよく見かけました。
その前は「世界でいちばん透きとおった物語」かな?
読書を愛する皆さんの間で今流行っている本の移り変わりがよく分かって、Twitterやっててよかったなーと強く感じる時でもあります♪
本屋さんの入り口で、今売れている本ランキング?みたいなのがよくありますが、Twitterの流れとは必ずしも一致してないことも多いですよね!
もちろん私はTwitterのほうを参考にしています!

ここ1か月ほど低浮上気味だったので、読書ペースもガッタガタだったのですが、「十戒」は以前からとても気になっていた本だったことと、何なら発売日前に店頭で手に入れて早々に読まれた皆さんの反応を見たり、買おうかどうしようか迷っている方と「えー!どうしようー!買うー?買わないー?一旦見送るー?きゃー!」というやりとりをするだけでもすんごく楽しくて、みるみる気持ちが盛り上がり、衝動に打ち勝つことができず結局買いに走りました!
ツイートの通り、実際に手に入れるまでには紆余曲折ありましたが、低浮上期間がなければ発売日に買う気満々だった本なので、買うと決めたら自分でも引くくらい行動早かったです!
で、2日で読み終えたわけですが。

読む前にちょっともったいない思いをしてしまいました・・
個人的にすごく思い入れの強い作品だったこともあって(これを書いてる今もしみじみ感じてます)、読了直後のツイートではその点で熱がこもりすぎてしまったことをココでお詫びさせてください(^_^;)私がああやって書いたことで、ほかの読了ツイートを書いたみなさんに不要な心配をさせてしまって申し訳ないです(>_<)
大前提として、スクロールすれば誰でもすぐに見れてしまう仕様上、結局のところ見てしまった私が悪いですよね・・ガードが甘かったと思います(>_<)
なのでその意味で無駄に不安を抱かせてしまった皆さんごめんなさい。

「犯人は〇〇です!」「この本のメイントリックは〇〇を使った〇〇です!」とか書かれたら、そりゃちょっとワケが違うと思うので、ごめんなさいするのはさすがに嫌ですが!!(笑)今回の場合はそこまでハッキリじゃないので。でも実際私にとってはけっこうショックで、ちょっと深読みしすぎたかなぁと反省する反面、いや、でもあれは気づいちゃうでしょと思ってしまう部分もあったので。
読む前の、まだ本を買ってすらいないときに、「もしや」と想像できてしまうほどで、外れてくれと願いながら読んだのですが、やっぱり当たってました(>_<)

っていうのが何だったのか、ってことを言うと「方舟とのつながり」なんです(>_<)他にも私と似た想像をしながら読んだ方がいるんじゃないかと思うのですが!
いや、同じ作家さんの違う本に同じ人物が出てくることはあるので全然いいんです!!全然いいんですけど、こと「方舟」に関して言うと、たぶん最後に気になるのって、麻衣のその後の行方かなーと思って。
無事に出られたのかなぁ・・もし出られたとしたら、あのあとあのヤベェ彼女はどんな風に生きていくのかな~って思って終わった本だったので、あくまでも私の場合はですが、「方舟を先に読んだほうがいい」「方舟で確認」とかを見てしまうと「もしや十戒に麻衣が出てくるのでは?」って思ってしまって(+_+)私が考えすぎでしたかね!?
だとしたら本当にごめんなさい案件なのですが。
でも方舟のあのラストを思うと・・そう考えるしかないというか(>_<)

なので、始まってすぐに綾川さんが出てきて、しかも下の名前が明かされない時点で「これって・・」って思いながら読んでました(笑)
事前に何も知ることなく読んでた方は、あの時点では綾川さんは普通に綾川さんで読めましたか!?当然「十戒」のあらすじでは麻衣のことは触れられてなかったので、たぶん「方舟と繋がりがある」って知らなかったら、私ももうちょっとフラットな気持ちで驚けたんじゃないかなーと思ってしまって(>_<)
方舟もかなり好きな作品だったので、とにかく「十戒」への期待が大きかったことと、私が小説に求めている一番のものが「驚き」なので、特にそこらへんに過敏になってた自覚はあるのですが(>_<)
そこだけちょっと残念でしたが、さっきも書いた通り、鉄壁のガードをしなかった私が一番いけなかったし、そもそもネタバレのボーダーラインもひとそれぞれで、私自身も自分では気づかない間に誰かにとってのネタバレに該当することを書いてしまってた可能性もあるので、そこも反省しつつ、これからの読了ツイートに生かしていきたいと思っています!
なので、長くなりましたが、別にその該当ツイートをした方を非難したいわけでも、ケンカをしたいわけでもないです!!(笑)
ただ、私が読んだ時は事前にこの情報を知った状態で読んで、こんなだったよ!そこを含めての私の感想を書きたいよ!ということです!
何なら実際に買いに行った時の話や、買いに行くまでの気持ちの変化までも書きたい、いや書いてる(笑)私なので。もう1から100までの気持ちを伝えたい!仲のいい友達に話すときもこんな感じなので!とりとめもなく、すみません(>_<)逆に私がいらんこと無意識に書いてたらぜひお叱りをいただきたいので、その時はみなさんよろしくお願いします!(>_<)

今回のケースを他方に生かすとすると、私は「十戒」未読の方とコメントを交わすときにはまずその方が「方舟」を読んでいるかどうかを過去ツイートからさりげなく確認し(キモくてすみません!笑 すべては、この一連の流れをMAXで楽しんでいただきたいという気持ちからです!)、既読の場合は「方舟」のことには自分からは一切触れない。もしお相手から「方舟も読みましたか?」など聞かれたら読んだ事実のみ伝える。未読かもしれない場合はさりげなく、ほんとにさりげなく(笑)私が「方舟」は既読であるという事実のみお伝えすることで落ち着きました(笑)
そしたらつながりには気付かれず、100%この2作を味わうことができるかなーって!
方舟が面白かったので十戒も読みましたー!くらいなら繋がりは知られずに済むけど、私が「めっちゃ面白かったー!」の気持ちに至る土台に「方舟既読」という状況なのも示せますよね!
夫と息子は未読なので、もちろん「方舟」とのつながりは伏せています(笑)その状態でいつ気付くのか、二人の様子で見てみます!
あれだけの衝撃作だったから、特にヒントなくても気付きそうですよね・・でも自分で「・・ハッ・・!!」と気付けたら尚ヨシですもんね!

あー・・なんかほんとに十戒大好きなんだなー私(笑)
タイトルでは「十戒」の感想を書くっぽい感じなのに、もはや「ネタバレについて」の記事になってきた・・!
このテーマで別記事にしようかとも思ったのですが、流れ的に一緒にしないとどっちもうまく書けないぞ・・となり、この形になりました。
これだけ思い入れのある作品だったからこそ、ちょっと過敏になってしまったのかもしれません(+_+)
だったらなおさら私側の問題ですよね。すみません(>_<)

あと、私は今これをパソコンで書いているので、適度に改行しているのですが、普段Twitterとかnote見るときはスマホで見ていて、もしやスマホで見ると改行がありすぎて読みにくいかな?とも思ってますが・・どうですか?(笑)あちらを立てればこちらが立たずの状態に陥ってしまったので、読みにくいけどお許しください!

で、感想です!

すっごく面白かったー!
前述の通り、綾川=麻衣ではないか?とずっと思いながら読んでいたので、途中で出てきた「勝手に人のことを好きになって、そしてその人から裏切られたことがあって・・」「自分が助かることしか考えてないかも」みたいなセリフにも「やっぱり」と確信を深めていきました!
さらに言うと、いったん「犯人は藤原」ってなったあとも、私の中では綾川=あの麻衣ちゃんなわけなので、いや、絶対これで終わるはずがない!とは思っていました!
でもこの段では方舟のもう麻衣を知ってる方なら同じように読んだ方が多いですかね??
どうなんだろう!?
「いつ気付いたのか」って、細かく分けたらみんなのタイミングってそれぞれ違いそうだから、みんなで照らし合わせながら確認してみたいなー!
でも、主人公の里英が、犯人は実は綾川だと知っていて(しかもあんなに早く!)そのうえで戒律を忠実に守るためにそのことを言うわけにはいかなかったこと。綾川と里英は、人知れず互いに腹を探りあっていた、というところがこのお話の肝だと思うので、そこではたっぷり驚かせていただきました💗
特に、里英のお父さんと3人で作戦会議しているときに、あえて綾川の潔白をお父さんに話すことで間接的に綾川への忠誠を示していたと分かったところとか、フゥーッ!!!👏✨てなりました!!(伝わっ…てる?)

あと、半分くらいまで読んだときにした「なんかホッコリする~☕」というツイートの意味ですが、具体的に言うと、小山内が殺されて十戒がみんなに示されたので、犯人の気持ちを逆なでしないようにするために採用した、クッションカバーと貝殻の「こっくりさんシステム」のことです(笑)
人が一人殺されて、普通ならみんなヒリヒリしまくる場面だろうに、大の大人たちが緊張した面持ちでクッションカバーに手を突っ込み、犯人に「これで大丈夫?」とお伺いを立てている繰り返しが、なんかとても可愛らしくて💗
状況にそぐわないその感じにめちゃくちゃ和みました(笑)
P.103の「スマホの封印方法は、犯人のお気に召したようである。」みたいな時には、あーそうか。よかったよかった!って本当にほっとした気持ちになったし、矢野口の遺体をみんなで包んでいるときには、貝殻の中にひとつだけ石が混ざってて、p.159「犯人は不服だ!」ってなったときの焦り感もすごく面白かった!!
ウッソごめん何かまずかった!?って友達みたいな気持ちになりました(笑)
犯人とかなり頻回に意思疎通ができる状況というのもかなり珍しい設定ですよね!心理的に犯人とすごく距離が近い(笑)
最後、藤原の遺体の処理をするということで、全員が締め切った部屋で過ごし、誰が部屋から出たのかわからないようにする細かい時間割も・・ほんとにすごい。。
あんな短時間で綿密な計画ができるなんて、麻衣はもうプロですよね・・
怖すぎ!!

そしてラスト、綾川・・っていうかもう麻衣でいいや!(笑)
麻衣と里英の間でお互いいろいろ認識し合ったあとの、
p.293 「ーーじゃあ、さよなら」

うおおおおおおおー--!!!!ってなりましたよ(笑)
もう・・何!超かっこいいー--!!!!!
麻衣もここまで来たらもうめっちゃかっこいいし、夕木春央先生よ!!
かっこよすぎるやろーーー!!
このラスト、超好き。

しかも、今確認したら「方舟」のほうでも全く同じセリフ「ーーじゃあ、さよなら」だったんですね!!
公式の解説サイトのパスワードに引っ張られて、方舟では「さよなら」だったと記憶していたのですが、全く同じだったとは!!
すごーい!

Twitterでは、さんざん「私も早く読んで、ほかの読み終えた皆さんと語り合いたいです!!」と書いてたのですが、読み終わってみたら、ほんとに何も言えないやつー!!(笑)
何も語れないじゃん・・どうしましょう皆さん(笑)
十戒スペースが開催されてたら、日頃あまり絡みのない方のところでもお邪魔したい勢いです(笑)
自分開催もしたいけど、奇しくも夏休み・・

既読の方しか読まないように呼び掛けてはあるので、noteのコメントでおしゃべりしてもいいよって方はぜひコメントください💗
最初の、十戒未読の方への呼びかけ、それこそ方舟のことをなるべく匂わせたくないのであんな書き方になってしまいました(>_<)
不慮の事故がどうか起こりませんように(>_<)
タグ付けでの頑張りもどうか見てほしい(笑)

「十戒」「方舟」とか、タイトルを「」に入れたり入れなかったりが気になりつつ、長くなってきたのでそろそろおしまいにします♪

最後に・・読書ノートにも残したい、お気に入りの文章をご紹介。
p.215 「それにしても、伯父の書棚には、爆死するかもしれない時向けの本はあんまりない。」

・・でしょうね!