「自由遊びしている子は運動能力が高い」は本当か


様々な研究から、「特定の運動教室より自由遊びしてる子の方が運動能力高い」ということがわかっているらしい。
第一子はその通りに体操教室には通わず、身体を思い切り動かす幼稚園で日々生活させることを選びました。
でも第二子は体操教室のようなトレーニングが必要かなと思っていて。
そんな我が家の話を少々。

自由遊びする子の方が運動能力が高い?

Twitter(X)で、お茶大の内田伸子教授による幼稚園しんぶんの記事を紹介したら反響がありました。

このうち運動能力について、以下新聞の引用。

幼児の運動能力の発達についても全国の3、4、5歳児、9千名の個人を対象とした調査が行われています。この調査では、体操教室やバレエ教室、ダンス教室に通っている子どもや特定の体操プログラムで過ごした子どもの運動能力が相対的に低いという結果が報告されました。
その要因には、トレーニングと称して特定の部位を動かす運動が中心に行われていることや、運動に伴う説明時間が長く身体を動かす時間が少なくなっている。さらには人と比べられることで子どものやる気や達成感が失われるといったことが考えられました。
幼児期にはトレーニングを押し付けるのではなく、自発的な子どもの自由遊びを大事にするような子ども中心の保育が運動能力の発達につながること、運動遊びの楽しさを体験できるような環境づくりと保育者の働きかけが大切であるという調査結果が報告され、 本もたくさん出ています。

引用元 幼稚園しんぶん

これを読み、まさに自由遊びでめちゃくちゃ身体を動かせる幼稚園に通っていたので、自分の選択は正しかったと思いました。
これだけ身体動かすから、体操教室には通わせなくて大丈夫、他に体験させたいことも多いし、そんなに運動に全振りしなくても良いだろと思っていたのです。
しかし、我が子の場合、自由遊びだけでは課題が残りました。

自由遊びのメリットデメリット

私も思っていたように、自由遊びの重要性は言わずもがなです。
特定の動きを繰り返す体操ではなく、粗大運動から全身を鍛えるのに自由遊びはもってこいです。

文科省からも、「幼児期に身に付けるべき基本動作」が幼児期運動指針として公開されており、これらを身体を動かす遊びの中で身につけることが推奨されています。
なぜ身体を動かす遊びかというと、特定のスポーツだと特定の部位しか動かさなくなり、バランスが良くないということなんですね。

引用元 幼児期運動指針ガイドブック

自由遊びのデメリットとして、子の自主性に委ねることになりがちなことがあります。
訓練として運動させるわけではないので、遊ぶか遊ばないか、どれくらい遊ぶか、子によるのです。

我が子についてはこのデメリット部分が大きかったのか、環境は提供したし子供自身も身体を動かすことが好きな様子だったのに…
幼児期を終えて蓋を開ければ【基本の型ができていない】という事実を認識せざるを得なかったのです…

トレーニング必要性の検討

上の子の経験を基に、第二子については、体操教室などでのトレーニングの検討をしています。
毎日思い切り身体を動かせる環境だったため、上の子は体力は身に付きましたが、運動のための基本的な型ができていないのです。

自由遊びの中で基本動作は繰り返してきたはずなのに…
全くできないわけではないですが、上手くないのです。
トレーニングによって、「上手な」身体の動かし方、基本の型を身に付けるべきだったのではないかと反省している点です。

体操教室が最善策か

子供の運動能力を「効果的に」向上させるためには、型を身に付けた上での実践(自由遊び)というプロセスが必要だったのではないか。
そのため、我が家の下の子には小さいうちからのトレーニングを検討していますが、最善策が体操教室であるとは思いません。

まずは、子供の事をよくわかっている保護者が、子供と一緒に、基本動作の練習を積む程度で良いと思っています。

まずは親子で取り組もう

上の子の経験を下の子に適用できる話なのか、はたまた一般的に応用できる話なのか。

我が家には2人しか子供がいないので、下の子で試してみてもn=2の話でしかありません。
そして子供はそれぞれ個性があるので、一概に上手くいくわけではないことは承知です。

それでも、もし余裕があるならば子供と一緒に基本動作の練習をする。
それ自体は害にならず親子の絆も深まることなので、積極的におすすめしていきたいと思っています。

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