運転免許の取得方法 子育て@オーストラリア

こんにちは。
子どもたちが一人は日本で自動車免許証を取得し、一人はオーストラリアで取得しようとしてるので、比較しながらオーストラリアでの自動車免許の取得方法をご紹介したいと思います。

オーストラリアでは、日本のように自動車学校に通って免許を取得するのではありません。
16歳の誕生日を迎えると、Learnerの免許を取得できます。Learner の免許証はオンラインでのテストを受けて合格後(1回目は無料で受けられます)、Vic Road(ビクトリア州の場合)でLearner の免許を発行してもらい(手数料26ドル)、すぐに路上運転が可能になります。と言っても、一人で運転できるわけではなく、免許証を所持している人の監督の下、120時間運転練習(うち20時間以上夜の運転を含む)をしないといけません。つまり、親(でも誰でもいいのです、フルライセンスを持っていれば)が隣に座って運転に付き添わないといけないわけです。120時間って結構大変です。この120時間の運転を終え、18歳になっていたら、検眼、オンラインのテスト、運転の実技テスト(66.70ドル)を受け、合格すれば無事免許(Pライセンス)が取得できます。赤のPは取得から1年以内の人、緑のPは1年以上で22歳未満)。

運転したことのない我が子の隣に座って運転を一から教えるのは、かなり心臓に悪い為、我が家では最初の5時間だけ、運転専門のインストラクターにお願いしました。先生の車には助手席にもブレーキが付いているので…(笑)。ところがインストラクターは、一通り運転の仕方を教えた後、すぐに高速道路も走らせるし、車線変更もさせるし、かなりの実践主義で、子ども本人もビビりながら帰ってきました。一対一の運転練習は結構高いので(お願いした先生は5回セットで276ドルでした)、そこからは親の出番。

最初は車通りが少なく、道幅が広い場所で同じところをぐるぐると右折、左折の練習。ただ走るだけでもなんだか怖い…。ついつい叫んでしまうと、「そういう声出されると焦るから止めて」と言われる始末…。日本のように、一番最初は守られた場所で運転練習できるのはやはりいいですねー。家族だとついつい感情的になってしまうのは、かなりデメリット。
ただ、この免許取得方法で良いと思った点は、120時間も隣に座って子どもが運転するのを見ていると、50時間も過ぎてくればだんだん安心してみていられるようになり、「この運転なら一人でも大丈夫ね」と思えるようになってくることです。これから先も運転する自家用車で運転練習ができるのもメリットだと思います。日本で免許取得し、運転しているところを見たことがない娘の車に乗るのはちょっと怖い気がします(まだ乗ったことないけれど…)。

120時間って本当に大変。オーストラリアでは子どもの送迎が親の役割の一つで、大きなストレスでもあります(バスなどの運行が少ないため、10代になっても親が送り迎えしなければならない状況が多い)。だから子供には「18歳になったらすぐ取得できるように、長期計画を立てて、1ヶ月何時間運転すべきか計算し、誕生日までに120時間を終えらえれるように」と告げました。

ちなみに、息子の話によると友達の中は120時間をごまかして、18歳になったらさっさとテストを受けてしまう人もいるようです。アプリで走行時間を記録し、同乗した人の承認が必要なので、そういう子の親(あるいは別の大人)もグルってことです。生真面目な私は、そんなことを許すわけがなく、息子がストップボタンを押し忘れたりして、実運転時間より長い時間で申請が来ると、却下する鬼母です(笑)。

日本で免許を取得した娘の時はこういった苦労はない分、お金がかかりました、当たり前だけど。自動車学校に支払った金額は約30万。私自身も親にお金を出してもらって免許を取得したので(私は免許取得をする気が無かったのに、親に一緒にお出かけしようと半ば騙されて教習所に連れて行かれたのです。絶対免許を取りなさいと…。今となっては無理矢理取得させてくれて、めちゃくちゃ感謝してます)、娘も私と同様に「免許はとらない」と言っていたのですが、半強制的に取らせました。日本でのIDに免許証は便利なのでね。日本では、学科26時間、技能34時間(教習所で15時間、公道で19時間)なので、学科をしっかり学べるのは日本の良いところですね。実技が34時間というのは、120時間に比べてしまうと少ない気もしますが…。短期間で取得できるのはかなりのメリットですね。

で、息子の120時間運転練習完了まで30時間を切りました!もう待ち遠しい!!送迎係から解放されるまであと少しです!

*これはVictoria州の話なので、別の州では取得の規定が異なります。

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