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羅小黒戦記を見た

昨日は中国のアニメ映画「羅小黒戦記」を見てきた。

6月13日から営業を再開したばかりの高田馬場にある早稲田松竹で見た。
ここは2月から自主的に営業をお休みしていて、こんなに長いこと休んで経営は大丈夫なのかと勝手に心配していた。

15時くらいにチケットを買いに行く。
残りの席が5つくらいになっていたけど、ギリギリで買えた。
特典の栞がもらえて嬉しかった。

上映10分前の19時くらいに改めて劇場へ。
飲み物は許可されているので、麦茶の水筒だけ持って行った。
2席ずつの間隔をあけて座る。
上映中もマスク着用。
久しぶりの映画館に少しドキドキした。

映画は深い森の景色から始まる。
めちゃくちゃにかわいい小黒。

妖精と人間が存在する世界で、人間たちは開発によって妖精の住処を奪って行く。
それに怒り、人間に復讐しようとする妖精。
人間と共存しようとする妖精。
小黒は人間への復讐か共存を選ぶことになる。という感じのあらすじ。

(以下、ネタバレを含みます。)

私がこの映画を見て一番感じたことは「教育の重要性」だ。
小黒が復讐を選ぶか共存を選ぶかは教育次第だった。

はじめは復讐の道を選びそうになっていた小黒が、人間であるムゲンと行動を共にすることで世界のありようを学んだ。
人間の社会のこと。
良い人間もいること。
妖精たちにもいろんなスタンスがあること。
(人間社会に溶け込んで生活する。人間は嫌いだけど共存はする。人間は嫌いだから排除する。人間は嫌いだけどスマホは楽しい。などなど。)

小黒は最後まで人間が好きとは言わない。
守りたいとも言わない。
多分、住処を奪われたことを許してもいない。
共存は選んでいるけど、グレーな立ち位置だと思う。

教育を受けると、人間は白黒はっきりつけられなくなるんじゃないかと思うことがある。

白の意見も正しいし、黒の意見も正しい。
教育を受けて、小黒は白と黒のそれぞれに正しさを見つけられる能力を得た。

映画のラスト、小黒はムゲンのことを師匠と呼ぶ。
ムゲンは多くを語らないし押し付けないから、小黒は自分で選び取っていかないといけない。

住処を欲しがっていた小黒が、教育を選ぶ。
良いラストシーンだったと思う。

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