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デザイナーは書道をやろう

こんにちは。京都熱すぎ。ナカムラです。

今日は、書道歴18年の私が、デザイナーこそ書道をしよう!!!と思う理由を書いていこうと思います。


ルーツ

そもそもどんな人間がこんなことを言っているのか?となるかと思いまして、ざっくりと略歴を紹介します。

6歳~15歳「お習字期」
気づいたときには筆を持つ。いつからか、将来の夢が「パティシエ」から「書道に関わる仕事につくこと」に変わる。「山」と「成」を書くことにドハマリ

15~18歳「書道期」
地元の書道学課のある高校へ進学する。全国入賞、1位が当たり前な強豪校で毎日平均10時間以上筆を持つ。多いときは睡眠時間なく20時間。古代文字ばかり書く。

18~22歳「書期」
書の技法を用いてもっと広い表現をしたいと、美大へ進学。デザインや建築についても学びながら、書の技法を用いてさまざまな表現を試みる。一度コンペで100万円を手に入れる。古代文字を永遠に書く。

現在
デザイナーをやりながら、アーティストとしても書とアートに没頭する。先輩アーティストに影響され、二足のわらじを成立させるためにもがく。
時間と体力の足りなさに苦しむ。

このように人生の半分以上を書と共に歩んできたため、自分の美的感覚に書が影響されることは必然的でした。
習わせてくれた両親や、成長させてくれた先生方には感謝が止まりません…


書道をやるとここが良い!

デザインに関わるようになり、書とデザインって結構似てるなと感じることがよくあります。あくまでも今現在の私の感覚で、
「書道をやるとここが良い!」ポイントを以下3点に上げていきたいと思います!

①余白への嗅覚が鋭くなる

書の美しさを決めるものは、いくつかありますが、その中に「余白」があります。
字形を気にすると言うより、黒を生み出すことによって変化する白の形の美しさを追求すると、最終的に良いと思う作品が仕上がります。

これはデザインにも通ずるところがあるなと思っています。
ついついオブジェクトに目が行きがちですが、そのオブジェクトが生み出す余白を意識したほうが、最終的に良いデザインができるのではないかと思っています。

②最小単位での美しさへの感覚が身につく

書は、主に「白と黒と紅一点」で形成される世界です。
その要素の少なさの中で、奥行きや深みを生み出すことで、3次元的な美しさを表現します。
平面表現を平面に収めることなく、より多角的に美しさを構成する感覚を身につけることができるように感じます。
そしてこの美しさに対する感覚は、デザインにも通じています。

③思考が整理される

書は、ある種瞑想のような役割があるように思います。
その空間(紙や筆)に集中している時に、無意識のうちに自分の頭の中に蓄積されたものが出されていく感覚がしています。
そしてその感覚は、なんとデザインにも活かすことができます。
最近気がついたのですが、デザインの情報整理をする上で、無意識的に書道をする時の思考整理の感覚を使っていました。
書とUX、全く異なる物のように思えて、意外と根本は近しいのかもしれません。

最後に

いかがでしたでしょうか。
ほとんど根拠の無い、個人の感覚の話ですね。
私自身、デザイン✕書をする方と出会う機会がこれまで無かったので、そんな方と出会う機会があればぜひこの感覚の話をしてみたいです。
(といっても、デザイナーとしての余白感覚はまだまだ鍛えきれていないため、うまく落とし込めるようにまだまだ頑張らなければ…)

デザインはどちらかというとロジカルなイメージがありますが、そのロジカルな中に、無意識的に書の美的感覚を入れてみてはいかがでしょうか。


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