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【先生の雑記】酷暑の中での「外飼いペット」、本当に今のままでいいのか?

ここ数日、驚く程の暑さが続いています。
私の住んでいるエリアでは、13時で気温は38度。最大でおそらく40度近くまで上がるような気候です。
そんな中、我が家でちょっとしたトラブルが起きました。

事の発端は、この酷暑の中、現在飼っている犬(7歳♀・ミックス)を現在でも外飼いしている夫の両親達の考え方でした。
我が家は敷地内同居であり、家屋は別でも、敷地が同じであるために、密で様々な付き合いがあります。
その中で、私がこちらに嫁いできてからほぼ同時期に、義父の友人からもらってきたのが、現在の犬でした。

元々広大な農家を経営していた家で、犬は「番犬」という扱いでした。餌と水を与え、後は庭先に鎖で繋いでおくだけ。犬小屋はあるものの、どれだけ暑くても寒くても、「番犬」や「家畜」としての価値以上のものを見出してはいません。(これは現在でもほぼ変わりないと見ています)

私は割と動物や生き物が好きで、実は犬を飼う事は「夢」の一つでもありました。
躾や散歩といったペットとしての必要事項を何もしない義両親や夫を見かねて、現在でも私が全ての躾や散歩、ブラッシング、トリミング、動物病院への往復をこなしています。
そのおかげなのか、生来の気質が良かったのか、とにかく優しくて穏やか、大人しくて人懐っこい、理想的なわんこに育ってくれたと感じています。

そんな中、今年の夏の暑さが異常だと話題になりましたね。
お年寄りだけではなく、小さな子供までもが熱中症で死亡する事例が現れ、やはり犬にもダメージが大きく残るのでは・・・と不安になりました。
特に今年の定期検診で言われた、獣医さんの言葉が頭に残っていました。

「犬は人間の7倍の速度で老化していきます。7歳ならわんちゃんももう49歳。50歳近くになればシニアの扱いが必要ですよ」

7月に入ってから、夫と相談しました。
せめて夏の暑い間だけでも、わんこを室内に入れられないだろうか。
夫も両親の考え方をそのまま引き継ぎ、やはり「四つ足の生き物は家に入れるべきではない」という考え方だったものの、私が可愛がっている姿や、大人しい性格、自分にも寄り添ってくっついていく姿を見て情がわいたのでしょう。室内で飼うための道具や飼い方を調べ、一旦はそれで落ち着いたように感じていました。

しかし、納得していなかったのは、義両親達でした。
義母には説明をしてある程度納得してもらったものの、義父だけはどうにもなりません。

そして、日没になって外の犬小屋に帰す私の姿を見て「可愛そうだとは思わないのかよ」と吐き捨てたのです。

「犬は犬で暑さをしのいで生きている、今までもそうだった」
「そんな事をしたら反対に夏バテを起こす」
「元気がないなら牛乳でも飲ませておけばいい」

数々の嫌みと反対意見、否定的言葉が口から出て、義母もそれに同意。
その場は笑って誤魔化したものの、自室に戻ったら涙が止まらず、LINEで自分の苦しさをメッセージに流した後、泣きながら電話してしまいました。

その後、私は情報が欲しいと強く感じました。
Twitterで自分の苦しさ、悲しさ、疑問を綴りました。
ボロボロ泣きながら文字を打っている間から、どんどんと感想や情報、意見が流れてきました。
許可を下さった方々のコメントをそのまま埋め込んでいきます。

さらに、こんなリンク情報も集まってきました。探してきて下さった皆様、心より感謝します。
夫はこのリンク情報で初めて「よだれが熱中症の症状の一つである」と知ったそうです。

そして、最後に丁寧な手書きで、こんな知識を教えて下さった方も。

半世紀前、犬は家畜でした。「犬畜生」という扱いで、人様に反抗したら殺しても構わない、という考え方が横行していました。
しかし、時代は移り変わり、現在犬や猫達が人間に与えてくれるエネルギーや愛情が深く、暖かく、かけがえのないものだという「新しい認識」が広まってきています。
もちろん、動物そのものが嫌い、犬猫が嫌い、汚いし臭いし関わりたくない、という声があるのも重々理解しています。

だからこそ、「物事の多様性」という単語が広がっているのです。
「I'm OK,You're OK」の価値観が必要だとされているのです。

年配の方々の考え方を変えるのは難しいかもしれません。
犬畜生と人間様とどっちが大切なんだと叫ぶ方もいらっしゃるかもしれません。

それでも、みんなで「何かを守る」尊さと楽しさを共有していければと、心から思います。
そして最後に、有名な海外の詩を送ります。
あなたに送る、犬の十戒。

あなたは「命を持つ自分のパートナー」を、どう考えますか?

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