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花巻で月を見る

新宿から湘南新宿ラインで大宮に向かった。 大宮で待ち合わせをし、東北新幹線で新花巻へと向かう。 仙台までは見なれたような景色だけれどその先はのんびりした景色が広がる。


田畑では農作業や稲刈りの様子がみられた。
送迎バスの時間まで、少し時間があるので駅前の食堂で昼食を食べた。 新花巻駅前のロータリーで待っていると大きなバスが迎えに来てくれたので乗り込みゆっくりと宿に向かった。
レトロな雰囲気のバスの車内はよく冷えていた。


途中にある旅館で、それぞれの客を降ろし最後に目的の宿である愛隣館までは約40分ほどであった。
チェックインをし、さっそく風呂へ行くとその大きさと種類に驚いた。 寝湯や立湯、岩風呂にとゆっくり温泉三昧を堪能できる。 湯上がりに、中庭を散策してみた。 川を渡り、よく手入れのされた庭に草木が多く花もキレイに咲いていた。 ベンチからは、庭全体と建物全体がちょうどバランスよく見られた。


部屋に戻り先ほど歩いた中庭をみていると、親子連れが元気に遊んでいた。 程よくしたころ、食事の時間になったのでダイニングに向かうと、オープンキッチンでは、天麩羅や焼き物をしていて、バイキングかと思いきや席はお膳料理も用意されていて、ハーフバイキングスタイルだった。 揚げたての天麩羅はサクッリした衣で、食材の味を引き立てていた。 特に、郷土料理のひっつみという雑炊のような汁は美味しかった。 オリジナルのプリンや果物も多く、久しぶり話しに時を忘れていたら、スタッフの人から夜のイベントの事を教えてくれたので見に行ってみると、大きな角が特徴的な統衣裳の青年達が伝統行事の舞を披露していた。 勇壮な立ち振る舞いで、迫力があって見物だった。


その後、見学者に加えてスタッフの人たちも参加して花笠音頭に合わせて櫓を囲んで踊りの輪ができて楽しげであった。

部屋に戻り、ひとしきり休んで風呂に向かい露天風呂に入ってみた。
湯上がりの肌に風が心地良く、月が美しい。


翌朝、少し早めに起きて朝風呂に向かうと、昨日とは違うお風呂を楽しめた。
昨日よりもさらに広く大きなお風呂は開放的に心地良かった。

お庭や周辺の散歩を楽しんでみた。
少し肌寒い空気がちょうど良く体を冷やしてくれて快適だった。
だどに戻り、そのまま朝食の場所に向かった。

朝食は大きな石窯で焼き上げられてたフレンチトーストに、地元の野菜なのかサラダのコーナーやベーコンなど多くの種類があるバイキングスタイルだった。

早めに清算を済ませ、ゆっくりとラウンジのフリードリンクでコーヒーを楽しんでいると、親子連れや恋人同士なのか、楽しげに記念写真を撮影している様子が微笑ましい。


2杯目のコーヒーを飲み終えた頃、送迎の時間になり駅に向かった。

久しぶりにのんびりとした温泉を楽しめた。