真夏の夜の華

夏の夜空を彩る大輪の華
この時期になるといつも思い出すの
そう・・・あの幻想的な一時間を

朝、起きた時からワクワクが止まらない
大好きな人と特等席で見るSHOW
眩く、激しく、そして儚げな真夏の夜の華

夕方、火が落ちる前には音が聞こえ始め
家の男どもは景色より食い気
そしてそ奴らの欲をやっつけて、二人ベランダへ

食卓の椅子では大きくて
二人で見るのはドレッサーの椅子と折り畳み椅子
わたしはジュース、彼女はビール

飲み物片手に赤・青・黄色の華を眺める
一輪の時もあれば多くの華が咲き誇る時もある
二人静かに、ときに大歓声

短い時間だけど年一回の大切な時間
宴もいよいよクライマックス
夜空が真昼のよう輝き、そして静寂

毎年この時期に思い出す
夜空に咲く大輪の華
そう、幼い日の母との思い出

近くで見たとき初めて実感しました
花火が「円」ではなく「球」である事を