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(時事ネタ、ブラックジョーク注意)創作メモ・呪いのバービー人形

最近「X」を賑わせている映画「バービー」と映画「オッペンハイマー」、その二作をコラージュした「バーベンハイマー」について少々思うところがあった。
というのも、オッペンハイマー博士は原爆の開発者だが戦後自らの行いに恐怖と後悔を覚え、反核運動を行った人物である。また、これは個人的な考えだがブラックジョークとは過去の悲劇を忘れず教訓を残すためであるべきだと思う。逆に過去の悲劇を忘れ、犠牲者を侮辱するようなジョークは醜いと思う。
彼の前半生を題材とした映画を「醜いジョーク」に使うのははたして「オッペンハイマー」制作者の意図に沿ったものだと言えるだろうか?

さて、以上のことを踏まえて自分なりの「バーベンハイマー」ジョークを作ってみよう。
映画「オッペンハイマー」のキノコ雲はヒロシマでもナガサキでもなく「トリニティ実験」のものだ。公的にはこの実験の死者はいないとされている。
が、実際は違う。実験で使用された核爆弾は放射性物質をまき散らし放射線に曝された被”曝”者が大勢出たのだ。だが、当時は放射能の危険性が知られていなかったためその被害は”なかったこと”にされた。
私は、この史実に二つの都市伝説を合成する。「三本足のリカちゃん人形」と「ウランのネックレス」だ。

トリニティ実験が行われた場所にほど近いネバダ州で一人の男は光る石を見つけ、ネックレスにして妻にプレゼントした。だが、その石は原爆によってガラス化した砂とウランが混じったものだった。その後、妻は子供を産んだがその娘は放射線の影響で足が三本になっていた。
妻はほどなく亡くなり、娘は人形だけを友として病院で短い一生を終えた。ネックレスは妻の死に際に娘へ渡され、娘は人形の体内にネックレスを隠した。
娘の死後人形は人の手に渡るが、次の持ち主も病死する。その後次々と持ち主が急死するため「呪いの人形」と呼ばれるようになる。
それを聞きつけた「SCP財団」に収容されるが、その後検査で内部に放射性物質が入っていたことが判明。科学的に呪いが解明され、鉛の箱に入れられ倉庫に放置される。
だが、SCP財団は見落としていた。人形には最初の持ち主である三本足の娘の怨念が宿っていることを、彼女は自分にこのような運命を架したアメリカ政府に恨みを持っていることを、きっかけさえあれば本物の呪いの人形になることを……

最後に、三本足の娘が呪いの人形になったらトルーマンとどのような問答をするか、メタルギアのミームパロディで締めくくろう。
「終戦には原爆が必要だ!だが原爆開発には犠牲が伴う」
「犠牲になるのはいつも弱者だ!」
「何が弱者だ!貴様も怨念という力を手に入れただろう」
「あんたよりはマシな強者になってやるよ」

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