見出し画像

駆け出しフリーランスはプロを目指さないでください

この記事を読んでいる人は、副業やフリーランスの0~5年目の方が多いと思います。玄人と自認するあなたも、後輩育成や自分の振り返りとしてぜひ読んでみてください。

個人としてフリーランス10年目のぼくは、駆け出しフリーランスからキャリア相談をいただくときに、必ず「発信」の話をしています。

「フリーランスが発信する」ことは、「お店の看板を出す」くらいの感覚なので、そこに好き嫌いとか努力とかそう言った概念はあんまり無いんですよね。

" 発信 " を説く際にはTwitterが便利なのでツール活用しますが、発信ってTwitterで遊ぶことじゃなくて身の回りの人に自分の日々や思考を伝えたりすることです。SNSの話は母数を増やしたかったら拡散性の高いツールを使うといった " 手段 " の話。

駆け出しフリーランスというのは年季の入った商業ビルの一室みたいな立ち位置なんですよ。

看板を出していない隠れ家BARでも流行っていたりしますが、それはそれで既存顧客にめちゃくちゃコンタクト取ったりしてみんな営業努力してるんですね。

既存顧客を抱えていない商業ビルの一室の店舗なら、まずは看板を出しませんか?

フリーランスになって生活費すらげなくて挫折するような人って希少種なんですけど、そういう場合の多くの原因は商業ビルの一室の店の看板も出さずに、知り合いにも出店報告せずに、何もしてないことなんですよ。

場末のキャリア相談を受けるような環境の人ほどよくご存知だと思いますが「何もしない層」はこの世に一定数存在するんですね。

そうしてキャリアコーチや人材系の事業者は「何もしない層」と関わらないように、集客フィルターを設けます。

つまり残念ながら社会には「何もしない層」に手を差し伸べる人もいなければ、そんなサービスも存在しないのです。利害が一致しないからです。「何もしない層」から搾取する怪しい商材とかはたくさんあります。なぜならば利害が一致するからです。

「何もしない層」が何もしないまま自己実現できる道って何かあるのでしょうか?

ひとまず「何かしている層」は、器用でも不器用でも理想に向かって日々前進します。

ぼくはたくさん稼ぐ方法とか全然知らないんですけど、稼げない方法はそこそこ知っている方です。ぼくじゃなくても事業者はだいたい知っています。

稼げない方法をやらないで、平凡に生きていれば並のキャリアにはなれるんです。

大金持ちを夢見るようにプロを目指すんですけど、最初に目指すべきはプロではなくアマなんですよね。

生活費を安定して稼ぐことをゴールにしがちですが、実はそこがスタートラインなんです。もし今プロフェッショナルを目指して消耗している人がいたら、まずはアマチュアを目指してください。

月収100万円スーパークリエーターみたいな人は、濁流の中を泥水を吸いながら進んでアマチュアになり、絶え間ない努力でプロフェッショナルになっています。

フリーランスは場所や時間や収入の裁量権が自分にあるので楽に見えますが、それは努力の先にあるものです。退職したら豊かな毎日が待っていると思っている人がいたら、現実に戻ってきてください。

豊かな毎日は努力の先にしかありません。

ということで、努力という、しんどそうなことが重要なのですが、「労働は罰」みたいな思考だと興味のないことに努力なんてできないわけですよ。ぼくも含めた99%の人間はヘッポコなのに、「努力しろ」とか言われても、そんなの無理じゃないですか。

「夢中になれることを探せ」の方が芯を食ったアドバイスで、夢中になれることへの努力は、遊んでいるようにしか感じないんですね。

夢中というのは極端に言えばゲーム廃人みたいな状態なので、勝手に行動して勝手に学び、勝手にレベルアップしていきます。

興味のないことを淡々とできる能力を持ったひともたくさんいますが、それなら副業やフリーランスではなく、企業に従事した方がその才能を発揮できるわけです。

プロを目指さずアマを目指す。それに向かって努力ができないなら、日本市場という世界トップレベルの職業選択の自由を活かして夢中になれることを見つけるのが正攻法です。

夢中になれることの見つけ方は「体験して比較検証する」のが最高効率なのですが、それが可処分時間的に実行可能タイミングは10代でした。

体験や比較検証をせずに10代を終えたひとは、もう機会はありません。いろいろ経験するのに休職しても1年はかかります。10代の1年は働いてなくても生きていけますが、大人の1年はなぜか働かないといけない人がほとんどです。

大人が夢中になれることを探すのって、手遅れなんですよ。
手遅れだから、

「大人だから仕方ないか」
「過ぎたことだしどうにもならん」
「子供の世代を応援しよう」

と、思うじゃないですか。

そんな日本社会のヤバい穴を見つけたので、1ヶ月で10の職種を体験するノマドニアを作りました。

社会に不満があるなら、テレビの前やSNSで文句を言っているより、起業して解決策を世に投げた方が明確に社会を動かせます。

起業のやり方とか何も知らないんですけど、思想の赴くままに実行したら出来ました。他者から見たら努力ですが、自分からしたら遊んでいるだけです。なぜならこれは、ぼくにとっての夢中になれることだから。

いいなと思ったら応援しよう!

KOH / デジタルノマド
食卓のおかずが一品増えます

この記事が参加している募集