【超一流の突破術】経営コンサルティングファーム編(マッキンゼー、BCG、IGPI)

お読みいただき有難うございます。
さて今回のテーマは、超一流の難関突破術。経営コンサルティングファーム編。
人気難関企業である、経営コンサルティングファームにはどうやったら入社できるのか。私自身の経験とコーチングのクライアントの事例を通じてまとめたいと思います。

外資系戦略コンサルティングファームの筆頭格であるマッキンゼーやBCG（ボストンコンサルティンググループ）、ハンズオン経営コンサルティングファームの代表格であるIGPI（経営共創基盤）への入社は、どのような過程を経て実現できたのか。いかにして難関選考を突破するのか。

私自身は、MBAの1年目が終わった後の夏休みに、BCG(Boston Consulting Group)東京オフィスにて2週間のサマーインターンを行いました。ハンズオン経営コンサルティングファームである経営共創基盤(IGPI)には、創業2年目のタイミングでジョインしました。当時はインターン制度は無く、最初は顧問契約という形でプロジェクト単位で働いた後、成果を認められ正社員として入社することになりました。現在では、新卒やMBA留学生向けのインターンも行っているようです。

マッキンゼーやBCGへ入社するための登竜門はインターンの内定を獲得すること。インターンの内定オファーを獲得する時点で、ケース面接と呼ばれる難関インタビューを突破し、地頭力の良さや問題解決力、ロジカルシンキングの素養を証明しなければなりません。マッキンゼーの場合、求められてる人物像の要素は①Personal Impact ②Entrepreneurial Drive ③Problem Solving Skill ④Inclusive Leadershipの四つです（詳しくは同社HPの採用ページを参照）。そして、インターンを通じて、実務上通用するポテンシャルを認められる必要があります。

インターンを経ない通常の選考プロセスの場合、書類選考→筆記試験→複数回のケース面接→内定となります。書類選考を無事通過した後は、論理的思考力や英語力などの素養を筆記テストで証明しなければなりませんが、これがまず高いハードルになっており、対策なしで地頭力のみで突破できる人も稀にいますが、しっかりと対策をしてまずは足切りをクリアする必要があります。各社、ホームページにてサンプル問題などを掲載しておりますので、事前対策は必須でしょう。私自身の所感ですが、マッキンゼーの筆記テストは、MBA入学前に必要となるGMATのCR（Critical Reasoning)に近い形式の問題を課されるので、MBA留学生で卒業後、外資系戦略コンサルティングファームへの入社を目指す方は受験生時代に得意になっておいた方が良いでしょう。トップMBAの在校生の場合は、ファームによっては筆記試験が免除で面接のみでインターン内定、その後フルタイムオファーを獲得できる場合もありますので、進学先や就職希望先によって内定までの道のりは異なります。

私自身の経験から、BCGのサマーインターン内定までのプロセス、マッキンゼーのインターン最終選考までのプロセス、経営共創基盤へ入社するまでの道のりを振り返りたいと思います。

BCGの場合、留学当時はLAまで東京オフィスからリクルーター（現役のコンサルタント）が訪れ、その場で面接をしました。通常はケース面接の選考を経てインターンのオファーを獲得する流れとなるのですが、私の場合は既にボストンキャリアフォーラムで外資系投資銀行のサマーインターンの内定を獲得していたこともあり、カジュアルな雰囲気の面接での受けが良かったようで、例外的にケース面接免除でサマーインターンのオファーを頂くことができました。夏の間に東京オフィスで2週間のインターンを行い、その間にパフォーマンスの良いインターン生はパーマネントオファーを獲得。インターンの間に内定が出ない場合は、別途ケース面接が設定され、最終面接を突破できれば内定となります。

マッキンゼーの場合、MBA留学を終えた数年後にアプライをして最終選考まで進みました。インタビューは合計60分間（場合によっては延長）で15分がPersonal experience interviewと呼ばれる面接で、45分間がケース面接でした。

合格率は非常に低く、突破するのはかなりの難関です。明らかにOutstanding（傑出している）な人しか受からないし、明らかな失点がある人は落とされます。

Personal experience interviewは15分間（長くて20分）と時間が短いので、事前に話す内容を用意しておくべきです。AccomplishmentsやChallengesを通じて得られた、マッキンゼーで活躍するためのスキルや素養があるかどうかを見られます。いくつかの重要な職務経験のハイライトを厳選し、詳細に、自分の役割、成功や困難を克服する上での肝となったアクションなどをわかりやすく簡潔に説明できなければなりません。

ケース面接に関しては、事前の準備が可能で、ホームページでの情報提供や、最近では市販本などによる対策もできるようになってきたので、できる限りの徹底的な準備をして臨むべきでしょう。

Case interviewにおいて気をつけるべきことは、①問いをちゃんと聞いて（理解して、適宜、確認しながら進め）聞かれた問いに答えること、②答える前に時間をとって、考えを構造化し、全体像を捉えながら論理的に話すこと、③定期的にStep Backして考えをまとめること、④必要な場合は遠慮なく追加で質問をすること、⑤インタビュアーの協力を上手く引き出す事です。

自分1人で解こうとするのではなく、インタビュアーと一緒に問題を解く、という姿勢で、助け舟やヒント、こちらの持っているものを引き出そうとしてくれる協力的なガイドを逃さずに、力添えを上手く活用しながら、課題解決をしていくというスタンスでいると、行き詰まった時も突破口が見出せます。

私自身は、マッキンゼーに勤める複数の友人達に模擬ケース面接を実施してもらい、A4版の大型モレスキンノートを『マッキンゼー攻略ノート』と名づけ、面接で想定される質疑応答を纏めたり、ケース面接の出題パターンを研究して臨みました。MIRAI ENGLISHのコーチングのクライアントでもMBA留学を経てマッキンゼーに入社して活躍している方々はいらっしゃいますが、入社前の選考時点でかなりの対策をやり込んで超難関の選考プロセスを突破されています。人生が大きく変わる大勝負なので、抜かりなく徹底的に準備して臨むべきと思います。

経営共創基盤の場合、外資系投資銀行を退職後に、創業者である冨山和彦さんにお会いしたのがご縁となりました。留学時代から産業再生機構での冨山さんの活躍を拝見しており、一度お話ししてみたいと思っていたのですが、偶然に参加した経営幹部向けの勉強会で講師をされていた冨山さんとお話した事がご縁となり、後日、個人的にお会いしていただく機会を得て、他のパートナーともお話しすることになり、プロジェクト単位でジョインすることになりました。創業間も無い頃や、知名度がまだ高く無い時期は特に、採用や募集の情報は公には出てこないので、個人的な繋がりや紹介は非常に強力なコネクションとなります。

当時は創業2年目というタイミングで、プロフェッショナルの数も20−30名の規模で、英語堪能なアソシエイトが少なかった時期で、社内で英語を多用するプロジェクトにアサインされたのがきっかけで活躍の機会を得ました。国内某有名事業会社の海外進出をテーマとしたプロジェクトで、英語を駆使して世界中のマーケットをリサーチしてはレポートをまとめ報告。最終的にはクライアントと渡米し現地でのインタビューや交渉などを取り仕切り、帰国後も現地のパートナーとの国際会議をファシリテーションするなど、自身の得意分野と強みを発揮する絶好の機会となり、クライアントからも高評価を得て、プロジェクト終了後に正社員として働くことになりました。その後は、事業再生系プロジェクトや経営改革プロジェクトなどの経験を積んだ後に、総合商社へ転職することになりました。

以上、超一流の難関突破術。経営コンサルティングファーム編でした。

次回は、超一流の難関突破術。総合商社編についてお話ししたいと思います。

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