#22 『掬えば手には』/瀬尾まいこ

主人公の匠は人の心が読めるという特殊能力をもっている大学生。
その能力を駆使してクラスメイトのピンチを救ってきた。
ところがバイト先で出会った常盤さんの心はまったく読めない。
常盤さんの方から聞こえてくる心の声(常盤さんとは正反対の明るいイメージ)の正体は?
常盤さんの抱えている秘密とは?
最後まで読めばその声の正体と抱えている秘密がわかる。そして、温かい気持ちになれる物語。

人の心を読めるのはとても便利だと思います。
相手の心が読めたらもっと人間関係が円滑に進むと思います。
その反面、心がわかりすぎてしまい苦しくなりかも知れません。
相手の本心がわかってしまい、人間関係が崩れてしまうかも知れません。
人の心が読めるからといって、必ずしも幸せになるとは限らないということですね。
主人公の匠はこの能力を上手に使っているなと思いました。
もし、自分が心を読める能力があったらと想像して読んでみるとより楽しめるかも知れません。
初回限定で後日談が読める冊子がついているのもうれしいですね。

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