タイムマシンに乗ってみた
読みに来て下さり、ありがとうございます。
長男が修学旅行に行っているため、二男が寂しがりすぎて機嫌が悪く、ご機嫌を取るのにひと苦労しているゆにです。
お兄ちゃんがいないのは、寂しくて落ち着かないらしい。
今日帰ってくるから、待っててね。
先日、師匠のヤスさんがこんな記事を書いていました。
とても面白い記事なので、読んでいない方は是非読んでみてください。
「書けばどこへでもいける」って、すごいですよね。
読んでいたら、私もタイムマシン試したくなっちゃいました。
私が戻るとしたら…
☆
「ただいま~遅くなってごめんね」
今日も仕事で疲れた。
相変わらず上司は鬼のように厳しいし、仕事じゃないところでも疲れるから参っちゃうな。
母と話したいことがたくさんあるけど、とりあえず先に荷物を部屋へ置きに行こうっと。
ガチャ。
「あ、おかえり~」
え、誰?
知らないおばさんが私のベッドから出てきた!
「私は、2024年のあなただよ。つまり私。よろしく!24歳の私」
は?どういうこと?未来の私ってこと?
確かに、口元のほくろは一緒。左手首のほくろもついてる。
私にすごく似ている気がする。
「わぁ、この机使ってたね!なつかしい!私さ、ドラえもんみたいに机の引き出しから出てくると思ってたのに、布団から出てきたの。間抜けな感じがするね」
何やら一人でずっとしゃべっている。
「あ、このアイシャドウ、懐かしい!今見てもやっぱりかわいいね。この香水もなつかしいなぁ。使ってたわ。一回つけすぎて、自分の香りに酔って気持ち悪くなったことあったよね。今日来てる服、勝負服だよね?会議でプレゼン担当だった?お疲れ様、緊張したでしょう。あとさ、本!本見せてよ。あ、これブックオフでまとめ買いした本じゃない?これ面白いよね。あれ?まだ読んでない?読みなよ~面白いから」
どこかで聞いたことがある声だし、確かに私みたいだ。
「ところで今日何月何日?えっと、9月かー。今一番メンタル病んでる時だね」
ドキッとした。本当にそうだからだ。
私は今失恋したばかりで辛い。
悪い男に引っかかるという痛手。
吹っ切れ始めたとはいえ、辛いものは辛いし、恋愛に希望が見いだせない。
一生独身を覚悟している。
「とりあえずさ。頑張ったんだから、ハイタッチしよっ」
勢いに押されてよくわからないまま、未来の私とハイタッチした。
「大丈夫大丈夫。未来の私が言うんだよ」
未来の私が明るく励ましてくる。
「私ってこの後恋愛しますか?結婚できますか?」
気になっていることを聞いた。
すると未来の私は少し考えてから答えた。
「それは答えられないな。だって、今教えちゃったら、今の私変わっちゃうもん。それは嫌。困っちゃう」
困るってことは、未来の私はそれなりにちゃんとやってるのかな。
「じゃあ、どうして過去に戻ってきたの?」
「それはね…自分で考えてほしいな。言えない。きっとわかるよ。私だから。大丈夫」
大丈夫って言われたら逆に不安しか湧いてこないんだけど。
と言いたいのを我慢していると、未来の私はまたベッドに戻った。
「そろそろ行くわ。時間切れだから。じゃあ、頑張れ!」
そういうと、未来の私は布団をかぶって消えた。
私はあっけにとられて、しばらくベッドを眺めていた。
「ゆに、ご飯用意できてるけど、まだ食べないの?」
母の声で我に返った。
☆
私が戻りたいと思ったのは24歳の秋。
悪い男に引っかかって落ち込んでいるころ。
明日の記事で、この恋愛エピソードを書きます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
お知らせ
参加したい方は、ヤスさんのライラン予告記事にコメント残してくださいね。
一緒に走って、熱い夏にしましょう!
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