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達成感はそばにある
読みに来て下さり、ありがとうございます。
「夫と子ども、どちらが大事?」と聞かれたら、「どっちかなんて決められないよ。両方だ」と2枚目風に言い放ちたい ゆにです。
聞かれたことも言ったこともないけど。
金曜日から、夫が2泊3日の出張に行っています。
普段、家事も子育ても2人で分担しているので、3日間慣れないワンオペで家中のことを回します。
言い訳なんて言ってられません。
しかし、やっぱり普段やってないことをやるのはしんどい。
協力者が必要です。
そこで、子どもたちに何とか手伝ってもらえるよう、考えました。
朝、夫が出かけてから子どもたちに声を掛けます。
「ねえねえ。今日さ、母さんやりたいことがあるの」
「なぁに?」
「あのね、母さん夜キングダム見たい」
「ぼくも見たい!」
「ぼくも!」
「だよね」
「うん!お母さん、楽しみにしてたもんね」
「ぼくも見たい!」
「じゃあさ。キングダム始まる9時までに、夕飯終わってお風呂も終わるようにするには、どうしたらいいかな?」
子どもたちは少し考えてから言いました。
「お母さんの夕飯づくり、手伝う!」
「ご飯食べたらさっさとお風呂入る!」
「お母さんも片付けてお風呂入れるように、早く食べ終わる!」
お、いい感じだぞ。
「よし!じゃあ、キングダムに向けて、今日はみんなで協力して、ちゃちゃっといろいろ頑張ろうね!」
「おっけー!」
キングダムが予想以上に、私たちの団結を強くしてくれました。
そして夕方。
宿題を終わらせた子どもが、私に声を掛けます。
「お母さん、夕飯作ろう」
しかし私は、まだ洗濯物を畳んでいる最中です。
「お母さん、手伝うから、お母さんも集中して畳んでね。時間ないんだから、スマホやりながら畳まないでね」
うっ…痛いところを突かれました。
子どもたちに言われるがままに、集中して畳みます。
洗濯物を終わらせた私たちは、次のミッションに。
夕飯の焼きそばとサラダ作りです。
「お母さん。時間ないからサラダはなくてもいいよ」
ここでも子どものアドバイスが入ります。
しかしここは譲れません。
「サラダは作ります。野菜食べなきゃ」
(ちゃっかり野菜から逃れようたって、お母さんはお見通しですよ)
子どもの作戦はあえなく失敗。
夕飯の準備は進みます。
といっても、カット野菜を買ってきたから、肉を切って炒めて味をつけるだけの簡単な作業。
正直、私が一人で準備したほうが早いのですが、やる気に満ちている子どもたちの気を削ぎたくない。
2人それぞれに出番を作り、夕飯づくり終了。
夕飯を食べている間にお風呂を沸かします。
食事が終わり、食器を片付けている間に、子どもが2人でお風呂に入ります。
食器の片づけやシンクの掃除、生ごみの処理が終わって一息ついていると、子どもたちがお風呂から出てきました。
入れ替わって私がササっとお風呂を済ませ、キングダム開始を待つばかり。
私がソファに座ると、子どもたちが私にハイタッチを求めてきました。
なんで??
「ぼくたち、協力して頑張ったからね」
何やら、みんなで一つの目標に向かって頑張れたことが嬉しかったらしい。
なんでもない小さなことでも、達成感を味わわせることは可能なんだな。
キングダムに夢中になる子どもたちを見て、そんなことを考えた夜でした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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