しあわせはいつもじぶんのこころがきめる
先月からポツポツと投稿している
ぐるっとパスを使った美術館めぐりのお話。
実はぐるっとパスの利用期限がかなり迫っており
(2ヶ月間という短い命なのである…)
こんなご時世ではあるけれど、
ずっと行ってみたかった美術館にギリギリ滑り込み訪問をキメてきた。
その美術館がこちら。
日比谷有楽町界隈をいつもフラフラしている舞台ヲタクの私、
国際フォーラムを訪れるたびに
気になるなあ…行ってみたいなあ…と横目でみつつ、
そのままお目当てのホールに吸い込まれる、と言った具合で
かれこれ数年、なんとなく行きそびれていた。
相田みつを美術館の場合、
ぐるっとパスがそのまま入場券がわりになるとのことで、
良い機会だし行ってみよう!と
観劇ついでに、とうとう行くことにした。
期限があるとちゃんと動くのである。人間だもの。(こら)
相田みつをさん、のお名前は存じているものの、
他に何を知っているかと問われると、
恥ずかしながら「にんげんだもの」のフレーズくらいしか出てこない私。
この美術館を訪れて初めて
数々の有名な書は、あくまでも「詩の一部分」だということを知った。
最初に詩を書かれて、
その中から重要なエッセンスを抽出したものが
「書」という形で残されたのだそうだ。
ま、全く知らなかった…!
美術館の中では、詩も併せて展示されているので
なるほど、このような詩からこの言葉が生まれたのだな、と
その背景を辿ることができて、とても興味深かった。
詩を短い言葉に紡ぎなおして、込めた想いを信じて託す。
想いがぎゅっと凝縮されるからこそ、
どの書も勢いや力強さを持って見る者に迫ってくるのかな、と
考えを巡らせるなどした。
展示された数々の書の中で、特にグッと惹かれたのがこちら。
こちらも大変有名な作品だと伺った。
無知で恥ずかしい限りではあるのだけれど。
この書を見ながら、
しあわせはいつも「じぶん」が決める でもなくて
しあわせはいつも「こころ」が決める でもなく
しあわせはいつも「じぶんのこころ」が決める、なんだなあ、と思った。
自分の心の声を聞いて、自分で決める。
そうやって決めたことは、
もし途中で茨の道を通ることになったとしても
ちゃんと幸せにつながるんだよ、と。
勝手な解釈かもしれないけれど、
そう言われている気がした。
人と簡単につながれるようになったいまは
自分が幸せだと思えることをまっすぐに信じるのは
前より難しくなっているのだと思う。
色んな人とつながればつながるほど
そしてその関わりが浅いほど、
いいところばっかり見えちゃって
まだまだ上がいる、って、どうしても思っちゃうから。
でも本当は、
「しあわせ」って、誰かと比べて決めるものじゃなくて
自分の心が決めるものなんだよなあ、と。
改めて、そんなことを考えた美術館訪問だった。
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