この世界は知らなければ見過ごしてしまう贈り物であふれている
西武池袋で行われていた、KAGAYAさんの展覧会に行ってきた。
安定の会期ギリギリ滑り込み。
でもちゃんと見にいけたからよしとする。
初めてTwitterでKAGAYAさんの写真を見たとき、
その美しさと同時に、儚さや孤独感のようなものを感じて惹きつけられたことを覚えている。
ひとり、目の前に広がる自然と静かに向き合い、
忍耐の狭間に現れた、一瞬の光景を切り取る。
想像しかできないけれど、簡単なことではないということはわかる。
私には、一瞬を待ち続ける忍耐力もないし、ひとりは孤独すぎて耐えられない気がするのだ。
尊敬の念と同時に、
好き、という気持ちは人をどこまででも連れて行くことができるんだなあ、と感じる。
展覧会は、「星空」「月」「天の川」「オーロラ」の4セクションにわかれていて、
日本、そして世界各地の空がずらりと並んでいた。
一見絵画のようにも見える、あまりに美しすぎて少し現実味がない景色の数々。
シンプルに、世界にはこんな空が存在するんだなあ、としみじみ。
世界は広い。それは知っているつもりだ。
けれど、思っている以上にずっとずっと広くて、思っている以上にまだまだ知らない景色がある、ということを
写真を見ているとまざまざと痛感するから、
やっぱりわかっているようでわかっていなくて、
知らないうちに世界は狭いと思い込んでしまいがちなのかもしれないな。
だからこうして、
空を見上げた時に、思い浮かぶ景色がひとつ、またひとつ増えるということは
きっと狭い世界でもがきがちな私の人生を、少し楽にしてくれるんじゃないかなと、そんな予感がしている。
タイトルの一文は、展覧会の最後に展示されていたKAGAYAさんからのメッセージよりお借りした。
本当にそうだよな、という気づきと、
見過ごさないように日々を送りたいな、という自戒を込めて。
P.S. 撮影OKだったので、みなさまにも少しおすそ分けです。
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