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ミュージカル「ダディ・ロング・レッグズ」を語らせてほしい。


#おすすめミュージカル  というタグを見つけてしまいました。
ミュージカル好きとしてこれは参加せねば🔥という使命感。


というわけで。
私のとびっきりのお気に入りを、この機会にご紹介させてください。



ミュージカル「ダディ・ロング・レッグズ」。


ピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、
こちら、かの有名な作品「足ながおじさん」をベースとした
ミュージカルなんです。

小さい頃に読んだよ!という方も、
多いかもしれません。


私、原作も大好きなのですが、
もう、このミュージカル作品が大好きで大好きで大好きで!!

初めてこの作品に出会ってから、ずっとこの作品の虜です。
私のバイブルのような作品なんです。



だから、
そういえば小さい頃に読んだなあ…という方にも、
そういえば読んだことないなあ…って方にも、
ぜひ観ていただきたい!!


なので今回はこのミュージカル、通称「ダディ」の魅力を
勝手にたっぷり語ります!


ずばり、魅力は3点!

①愛おしいふたり
②「トランク」が大活躍!?
③ 思わず口ずさんでしまう歌

 
では早速、行ってみましょう!😊

魅力その1:愛おしいふたり


このお芝居、先述しましたとおり、
かの有名な「あしながおじさん」が原作となっています。

あらすじは、こんな感じ。


孤児院で暮らしていた18歳のジルーシャ。

ある日、孤児院の院長から、
彼女に高等教育を受けさせるための支援をする、という男性が現れたことを知らされます。

彼の名はジャーヴィス・ペンドルトン。
この孤児院の理事の一人で、
ジルーシャが書いた文章を読んで、彼女の文才に気づいたのでした。


ただこのジャーヴィス、
自らの正体を彼女に明かすつもりも、個人的な関わりを持つ気もありません。

彼女に対しては「ミスター・ジョン・スミス」と名乗り、
支援する条件として、毎月自分に学校生活の様子を知らせる手紙を書くように命じます。
ただし、その手紙には「返事は出さない」と書き添えて。
 

そのようなわけで、ジルーシャは自分の支援者がどんな人か知りません。
ただ、ジャーヴィスが孤児院から帰る後ろ姿だけは見かけており、
その影の足がとても長く伸びていたことが印象に残っていました。

そこで、アシナガグモを意味する
「ダディ・ロング・レッグズ」という愛称を彼につけて
どんな人なのかしら、と想像しながら、手紙を書き始めます。



一方、彼女に関心を向けるつもりがなかったジャーヴィスですが、
彼女のユーモアあふれる手紙を読むうちに、どんどん興味を惹かれていきます。

彼女をもっと知りたいと思った彼は、ある行動を起こすのですが…。

っと、これ以上はネタバレになってしまうのでこの程度で(笑)

 


原作は書簡体小説なので、
ジルーシャがジャーヴィスに宛てた手紙だけで構成されています。

ミュージカルでも、
基本的には彼女の手紙がベースになりますが、

原作とは違って、
ジャーヴィスの反応が織り交ぜられながら、
話が展開していきます。

 

このジャーヴィスがですね。
びっくりするほど、ヘタレです。
彼のヘタレさが、このミュージカルを2時間半の作品たらしめている、
といっても過言ではないほど(笑)

でもその奮闘する姿が、
観ているうちになんとも愛おしく感じて、
応援したくなってしまうのです。

 

そしてジルーシャは、
とにかくユーモアセンスが抜群な女の子です。

個人的には、決して「いい子」じゃないところも魅力だなと思います。
紫式部なみに手紙に悪口書くところとか(笑)

でも自分の境遇を時に嘆きながらも、
前を向いて、自分の力で壁を乗り越えて、
次第に一女性として、自信を持って歩んでいく姿。

こちらもまた、一観客として応援したくなってしまうのです。


 

こんな愛おしい2人を

2人のテンポ良い掛け合いに笑ったり、
すれ違いにやきもきしたり、
そして時に切なさに涙しながら、見守る2時間半。

…どう考えても、至福です。

少なくとも私は。


 


ちなみに、この二人以外にも登場人物はいるのですが、
このお芝居は2人芝居。

他の役は、主にジルーシャが声色や仕草で演じ分けていきます。

ここも見どころです!


魅力その2:「トランク」が大活躍!?


 皆様、きっと「なんのこっちゃ?」ですよね。

まだ観ていらっしゃらない方にも伝わるように、頑張って書いてみます。

 

この作品の舞台美術は、

上手側奥が少し高くなっていて、
そこがジャーヴィスの書斎になっています。
それ以外は平面で、目立ったセットはありません。

セットの変動も、その書斎の窓のカーテンの開閉や、
その窓の外の景色が時折変わるくらい。

※ゲネプロの様子の写真があったので引用します。こんな感じです。


その平面のスペースが、
いわゆるジルーシャがいるスペースになるわけですが、

前述の通り、大きな仕掛けは何もなく、
その代わり、大小さまざまなトランクが配置されているんです。

初めて舞台を目にした時、一体トランクだけで
どんな風に景色を見せていくんだろう、とすごく気になったものです。



しかしこのトランク、見事な大活躍ぶりなのです。

各トランクに必要な小道具がいろいろと収納されているだけでなく、

組み合わせれば机に、ベッドに、椅子に大変身!
なんと時には丘にも(!)なってしまうんです。


そして不思議と、
観ていると、ちゃんと風景がそこに見えるのです。


これは演者の方々の力と、
観客の想像力を目いっぱい信じて自由にはたらかせてくれる
演出家の方の力だな、としみじみ感じます。



 
あ、ちなみに。
「どこにそんな小道具が仕込んであったの!?」となるシーンもあり、
それを探してみるのも、楽しみ方の一つかもしれません。

 
 

魅力その3:思わず口ずさんでしまう歌


ダディに出てくる曲って、
ふと口ずさみたくなるような心地よい響きがあって。

聴くたびになんだか癖になるし、
ふっと力が抜ける感じがするのです。

ピアノとチェロ、ギターのみの
シンプルな構成もこの世界観にぴったり。

気持ちが前向きになれない時や、
心がトゲトゲしているときは
ダディのCDを聞くようにしています。

 


私は「幸せの秘密」と「あなたの目の色」という曲がとてもお気に入りです。

きっとあなたにもお気に入りの一曲が見つかるはず。
ぜひ、探してみてください!

観てみたい!そう思われたあなたへ


最初に、「どんな作品か、雰囲気をまず知りたいなあ」という方向けに。

2020年に上演された時の一部がYouTubeで公開されています。
5分くらい、かな?
ぜひ、ダディの世界観を味わってみてください♪


次に、「全編見てみたくなった!これって購入できるの?」という方へ。

実はこの作品、2017年に日本人キャストで上演された際に、
DVDに収録されているんです!

私も買って、今まで何度も何度も観ています。
下から購入できますのでぜひ…!


あ、そうそう。
2014年上演版ですが、CDも販売されています。
※この収録後に演出が変わったので、一部楽曲が上記DVDとは異なります。
 でもね、この旧演出版の曲もまたとっても良いんですよ…!

CDも上のリンクの関連商品から購入できますよ!


それから、「英語版で見てみたいな…」という方向けに。

CDはspotifyやAmazon Music等で配信されていました!

▼例:spotify


舞台版も収録されており、Broadway HDというサービスで有料配信されています。
私も何度か観たのですが、パフォーマンスの素晴らしさはもちろん、
ここで笑いが起きるんだなあ、とか違いも見えて面白かったです!




最後に、「生の舞台で観てみたい!」という方へ。

直近では2020年に上演がありましたが、
今後の情報はまだ出ていません。

でもこれまでも何度も再演を重ねてきた作品なので
キャストは変わっていくかもしれませんが、
きっと再演があると(勝手に)思っています!


その際はぜひ、劇場に足を運んでみてください。
「ダディ」の世界に虜になること、間違いなしです!!


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