小さい秋、見ーつけた
田舎に住んでて車を持っていない社会人なんているの?
はい。ここにいますとも。
もちろん車があれば便利だし、ドライブ大好きだし、行動範囲を広げていろんなところに出かけたいけど。
仕事で車を使わないし、職場には歩いて行ける距離だし、家と職場が近すぎて交通費出ないからわざわざ職場まで車を走らせる必要がない。維持費がかかるし…それに今すぐどうしても車が欲しい!という気持ちになっていないから車を買わずにズルズルと一年半がすぎている。
もちろんさ、実家に帰るのに早すぎる最終のバスに乗れるだろうかとハラハラしながら電車とバスを乗り継ぐし、両手で持って帰って来れるぐらいのものしか買えないし、街に買い物に行くには電車に40分揺られなきゃいけないし。都会のように2〜3分待ってれば電車が来るなんてことはなくて、ちょっと乗り遅れたもんなら30分以上は待たなきゃいけないし。
そうなんだけどさ。
今まで家を出る15分前に飛び起きて身支度して自転車に飛び乗って職場に行く生活をしていた。けれど自転車が使えなくなる冬がもうすぐやってくるのを見据えて、最近は徒歩で通勤するようにしている。ほら、おまけに運動にもなるしね
(家を出る時間がすこーし早くなっただけで相変わらず15分前に起きているけど…)
朝早く空気の澄んだ秋空と、コートを着なくても大丈夫な気温。耳から流れるお気に入りの音楽。ドタバタの朝だけれど歩いてる時間は時がゆったり流れている気がして気持ちが良い。
帰りは薄暗い中その日の反省をしながら歩いて帰る。お家に着いたら反省終わり。
近所の田んぼ稲刈りしたんだなーとか、小学生たちが楽しそうに通学してるなーとか、ツバメがちょこちょこ歩いてるなーとか、今日駐車場のロープがピンと張ってるなーとか。自転車なら見逃していそうなことも見えてちょっと楽しい。
小さい秋、みーつけた
もうしばらくは車を持たずに過ごしてみようかな。どんどん便利になっていろんな情報が交錯する社会だけど、目の前にある小さな発見や変化を大事にしたいし、心の余裕を持ちながら感受性を豊かにしたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?