ABAセラピー はじめに

自閉症や言葉の遅れのあるお子さんをお持ちの方のために、ABAセラピーを取り入れた知育&言語セラピーのヒントを公開しています。

これは実際に私自身が行ったセラピーの記録でもあり、その中で生じた様々な反省点と気づき、セラピーを行う上でのポイントをご紹介しています。

このセラピーを行う前は、本当に改善するのか?と、自分自身も半信半疑の部分がありましたが、実際やってみるとその効果は本当にすばらしく、もっと多くの方々に知ってもらいたい、もっと認知度があがればいいのにと思い、この記事を書くに至りました。

既に療育を受けているけど、あまり効果を感じられない、自分のやり方はこれでいいのか、このままでこの先本当に改善するのか…など、様々な不安を抱えていらっしゃる方々に、少しでもお役に立てればと思っています。

■ABAセラピーとは?

ABA(Applied Behavior Analysis)は、日本語では 応用行動分析学と訳されています。

・この応用行動分析学の理論に基づき、アメリカで研究・確立された療法がABAセラピーです。

・自閉症スペクトラムなど、様々な発達障害を持つ子供を対象とする早期療育セラピーのほか、最近では企業コンサルティングやプロスポーツ選手のトレーニング、ドッグ・トレーニングなど、様々な分野でもこのABAセラピーが取り入れられています。

■ABAの考え方

①人や動物などが行う全ての行動(Behavior)には、必ずそれを行う理由や原因があります。

②その行動の前後を含めて分析(Analysis)することで、何がきっかけでそういう行動を行ったのか知ることができ、いい行動を増やす・持続させる、悪い行動を減らすためのヒントを得ることができます。

③分析結果に基づいて、対象となる行動に対して、様々な方法でアプローチする=応用(Applied)することで、行動を変えることができ、問題行動を減らしたり、その人にとって必要なスキルを教えたりすることができます。

〔例〕
お菓子をほしがって泣き叫ぶ ⇒泣き叫ぶ理由は、「ほしい」と言う言葉を知らない、または他に伝える方法が分からないから

「ちょうだい」という言葉、またはジェスチャーを教える ⇒自分で「ほしい」という意思表現ができるようになる ⇒泣き叫ぶ必要がなくなる

■ABAセラピーの達成目標・効果

【問題行動を減らす】 爪を噛む、ハンドフラッピングなどの自己刺激を抑制したり、癇癪を起こす、奇声を上げる、他人・自分を叩いたりするなどの問題行動を減らすことができます。

【身辺自立を促す】服や靴の脱ぎ着、自分でトイレに行く、手を洗う、お箸を使ってご飯を食べる、歯磨き、大人と手をつないで歩く、危険の回避などができるようになります。

【コミュニケーション能力のアップ】あいさつ、目合わせ、あいづち、指差し、ジェスチャー、感情のコントロール、自発的会話、正しい発音、文字や数の読み書きなどができるようになります。

【知識・概念の獲得】物や人、場所の名前・特徴・分類、色の区別、場所や位置の認識、性別、所有物、季節や時間、感覚や感情、数量や大きさなどが分かるようになります。


【遊びと想像力・社会性】お絵かき、線模倣、粘土、つみき、ブロック遊び、砂遊び、歌を歌う、ピアノや太鼓の演奏、ままごと、鬼ごっこ、じゃんけんなどを通じて、社会性とアカデミックスキルを身につけます。


【運動能力・身体機能】歩く、走る、止まる、ジャンプする、ボールを蹴る・キャッチする、ブランコをこぐ、はさみで切る、のりで貼る、工作、折り紙など、手指・足・全身を使う訓練を通して、運動能力と身体機能の向上を促進します。


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