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Netflix実写版「シティーハンター」感想【ミニクーパーのナンバープレートは歌舞伎町69 あっ19-19なんだってばよ!】

毎度のことながら、少し遅れてNetflix実写版のシティーハンターを観たので感想をば。
ちなみに私は小学五年生からのシティーハンター原作ファンですので、重箱の隅をつつくような感想になりそうです。
ちなみに見終わったのが22時でして、今から感想を書こうとしているのですが、私はもうオネムの時間なので箇条書きでお許し下さい。

良かった点
・原作では90年代初頭の新宿が舞台だが、実写版ではトーヨコキッズやコスプレイベントなど、2020年代っぽいキャラが出て来るのに、原作の雰囲気が全然壊されていない。ちゃんとシティーハンターっぽさが出ている。

・カメラワークの素晴らしさ。特に新宿の街の撮り方が美しい!車内、ビルの屋上、空撮など、色んなアングルから私の大・大・大好きな新宿が観れて眼福でした!街中での撮影も多くスタッフさんも大変だったと思いますが、大変お疲れさまでした(誰目線w)

・森田望智さん演じる香が、めちゃくちゃ私が思い描く実写の香だった!
なんつーか、原作の香って、本当は美人なのに垢抜けなくて、どこか芋っぽい感じがするんだけど、それに寄せていらっしゃったのかなあ。化粧っ気も殆どなくて、他の主要女性キャラ、例えばくるみちゃんや冴子、Loreの女社長、蠍なんかと比べると、なんか「もっさり」してるんですよね。
でもこれは森田望智さんがもっさりしてるんじゃなくて、そういう風に演じてるんだと思う。香は香でも、「全裸監督」の黒木香なんて物凄い色気だったしな。森田さん、本物の女優さんだよ…。

・香がハンマーを持ち始めた経緯が、実写版完全オリジナルストーリーなんだけど、とても自然に作品に組み込まれている!実写で香がいきなり100tハンマーなんか出したら、「それ何処から持ってきたの??」ってツッコミたくなりそうだけど、コスプレの小道具として出すことで、不自然さがゼロ(素晴らしい!)。
しかも初めてハンマーを握った香に「なんか気持ちいいな!」と昔の(漫画版の)記憶を呼び起こすようなセリフまで言わせる周到さ。
物語の最後に獠がハンマーで追っかけられるシーンも回収出来て、★5つです。

・これはシティーハンターという作品とはあまり関係ないかもしれませんが、作中のコスプレ衣装、ウィッグ、メイク、小道具などのクオリティがやたら高くて驚きました!本物のレイヤーさんの監修が入っているのかな。愛を感じる…!
こういうの、ただ着せられただけの人っていうのはすぐに分かります。非ヲタには分かるまいが、レイヤー&元レイヤーには分かります(。 ー`ωー´) キラン☆
ここで、シティーハンター27巻の美樹さんのセリフを捧げましょう:「あたしの目は節穴じゃなくてよ、ファルコン!」

・私は日本語+ドイツ語の字幕で観たんですが、「もっこり」Mokkoriになっていましたね。こういうのは敢えてボカして訳すことに、私も賛成です。今時、意味が分からなかったら誰でも検索できますからね。

ここから、今ひとつだった点
・冴子の再現度が微妙。
冴子の髪型(ぱっつんボブ)こそ、北条先生が他の美人女性キャラと冴子を描き分ける一つのポイントになっているのに(大抵の依頼人はロング)、あの髪型はないですよ。それに衣装も中途半端。
原作の冴子は、肩パットの入ったセクシーなスーツ、スリットの入ったタイトスカート&ピンヒールが定番ですが、再現出来ていたのはピンヒールだけ。冴子は太腿にナイフを仕込んでいて、非常時にはいつでも戦える設定なんですから、彼女がリクルートスーツみたいなのを着ているのはおかしい。猛省して下さい。
ついでに言うと、香のジーンズは原作通り、彼女のスタイルの良さが分かるスリムにして欲しかった。今回令和風のダボダボジーンズだったので。

・冴羽さんのミニクーパーのナンバープレートは「歌舞伎町69 あっ19-19」ですよ!!スタッフ陣よ、どうして「新宿500 お19-19」なんかに変えた!?
ネットフリックス配信で、折角16歳以上とレイティングしているのですから、そこは原作に忠実にお願いしますよ…。
そんな細かいとこ誰も見てねーだろと思ったら大間違い!ファンは細かい所まで見てますよ!何なら私、一回しか見てないけど、車が出て来た瞬間すぐ一時停止して確認しましたからね!
ファルコン、あたしの目は節穴じゃなくてよ…(二回目)。

・冴羽さんは、もっと胸板が厚く、二の腕も太く、体が一回り大きいイメージですが、そりゃ漫画じゃいくらでも筋肉質に描けるわけで、この辺はまあ、実写版ということで、妥協点かなあ…。
でも、ドイツに住んでいるととんでもなくムキムキの大柄の男が割と当たり前のように存在するので、そういう人たちを普段からリアルに観ていると、実写の冴羽さん随分細マッチョだな、という感想になります。でも、若過ぎない俳優さんをチョイスしたのはいいですね。冴羽さんは原作で「ボキは永遠のハタチ」などと言っていますが、30はゆうに超えているはずなので。

・ルミネエストの看板は、マイシティにして欲しかった!2020年代の話になっているのは分かりますが、伝言板&マイシティって、シティーハンターの新宿のアイコンみたいなものなので!

総評
★★★★☆
好き勝手言いましたが、続きが観たいです!原作ファンは細かい所にケチつけたくなりますが、おおむね楽しめました。
感想というより、原作との違いをつつくレビューになってしまいましたが、原作厨の目線ですので、何卒ご容赦下さいませ。Ich liebe City Hunter!

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