【 夜中にヤバそうな若者の鍵をスッピンで拾う〜後編〜】
前編はこちら↓
「鍵!!落としましたよっっ!!!」
「えっ!?」
振り返る若者。
な、何っ!?
こいつ…まさかの…
超絶美肌美形のハーフ系イケメンやないかーーい!!!!
--==≡≡・º.◦゚・。・゚。゚∅)))(°ロ°)/ぎゃー
『拾った鍵の持ち主はイ・ケ・メ・ン!?次号、主人公・サワ子に新しい恋の予感!!
ーー月刊マーガレット7月号はオールカラー巻末付録付き!420円(税込)』
いやいやいやいやいやいや待て待て待て待て待て待て!!
少女漫画みたいなシチュエーションを俯瞰して面白がってる場合じゃないぞ!!㌨㌨ ヾ川ÒдÓ)ノシ ㌨㌨
イケメンでヤバい感じの奴とか今までも遭遇してるじゃないか!!㌨㌨ ヾ川ÒдÓ)ノシ ㌨㌨
仲間のタクローとかジョージとかが後からやってくるんだ!きっと!㌨㌨ ヾ川ÒдÓ)ノシ ㌨㌨
「ありがとうございます〜駅に落ちてたんですか〜?」
「いえ、いまそこで…(思いっきり落としたのに全然気づかずに行っちゃったんですよ。)」
「うわ〜…ありがとうございます〜これスペア作るのにーめっちゃ高い鍵なんですよ〜…ってか〜普通鍵なんて拾います〜!?僕だったら拾わないですよ〜!なのにー拾ってくれて…本当に本当にありがとうございます〜。」
一応呂律は回ってるし、酔ってないみたいだし、お礼も言えてるし、性格も悪そうだし、手首や腕に傷はなさそうだし、会話もできる。
しかし、やっぱなんかこう…なんだろ…
「で〜あの〜ここを真っ直ぐ行ったらー2丁目に着きますかね〜?」
うん、…やっぱり変だ。早く帰りたい。(°_°)苦笑
「えっと、あの、何の2丁目かわからないけど…」
「さんじんってとこに行きたいんですけどー」
「あぁ、すぐそこですよ。こっちで、そこを曲がって…あれでしょ?」
「あれです〜!良かった〜」
よし!これで帰れる。
「そうだ〜お礼に〜」
ゴソゴソ…
えっ、今度こそヤバい!?!?
『お礼に〜天使みたいな真っ白な僕がーあなたを素敵な天国に連れて行ってあげますね〜(ナイフキラーン)』
ぎゃーーーーーーーーーーーー!! w(゚ロ゚;w(゚ロ゚)w;゚ロ゚)w !!
「お礼に〜モスカードあげますよ〜。さっき買ったんですけどー
あぁーお腹が減ったーってときに〜モスに行ってください〜」
と、ポケットから革の名刺入れを取り出し、モスカードを渡してきた!
予想よ、ハズれてくれてありがとう…!!
「いや、鍵拾っただけだし、(キミ怪しいから)いいです…では」
「ええぇーーこの鍵めちゃ高いからーいいんですよ〜!要らないんですか〜?モス行きませんか〜?マクドナルド派ですか〜?」
「私は断じてモス派です!!!(°ロ°)/カッ!」
…間。( °_°) ---- (°_° )
「じゃあこれもらってモスに行けばいいじゃないですか〜!」
しまった、墓穴を掘ってしまった。
「う……わかりました、もらっておきます…」
彼は単純に満足そうな顔をした。
とりあえずこれで家まであと3分で帰れ…
「で〜あとひとつ地元民に聞きたいことがあるんですけどーこの物件ってー高いですかねぇ?僕仕事でここらへんに引越さなきゃいけなくって〜駅近4分なんですけどー」
ポケットからさっきのボロボロの紙を出してきやがった。
あぁ…やっぱりモスカードなんて貰うんじゃなかった。・゜・(ノД`)泣
おうちに帰れまてーーーん!!!(°ロ°)/(°ロ°)/(°ロ°)/
※この物語はノンフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空ではなく、実在のものとの関係が大いにあり、また作者の心の声も十分漏れていますのでご注意ください。笑
〜とりあえずFin.
(まだこのあと家に帰れるまで色々ありました(ー ー;)w)
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