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「答え」は、いつでも、自分の中にある。

長男が、「ねぇ、なんか、いい考えない?」とか、「いい方法ないかな~」と聞いてくることがあります。

長男の産まれ持った性格なのか、第一子として持ち合わせている気質的なものなのか、環境によるものなのか、わからないのですが、彼は、失敗したくないと思う傾向が強いようです。

他にもやりたい事がたくさんある彼は、時間を他にも使いたい。

できる限り最短距離を行きたいと、常に思っている節が伺えます。

いい考えがあれば、いいと思うし、失敗しないで、最短距離を行けらた、いいよねぇ。

でも、やってみないとそれがベストかなんてわからないんだよねぇ・・・

と基本的に思っているので、本人にも、私の考えは伝えてはいます。

しかし、何度も「いい考えない?」としつこく聞かれると、一応、考える。

「こんなやり方は?」と、提案してみることもあるのですが、

「でも、それは・・・・」

「だってさ・・・」

と、なんだかんだと異論を唱え、99%、母の意見は受け入れられないのです。

・・・何度も意見を聞いておきながら、全否定かい。もう、聞かないでくれ~!

と、母はついつい思ってしまうのですが、それだけ、誰かの意見に対して自分の中で納得できない点を見出すことができて、ある意味すごいわ。

「・・・検事になったらいいかもしれないね・・・。」と夫が苦笑いすることも度々。

そんな時、隣でいつもその様子を見ている二男に聞いてみました。

「K(長男)が、ああいう時って、どうしてる?」

すると・・・

「ああ、そういう時はね~〈いい考えか~そうだな~今はいい考えは浮かばないな~。どうしたらいいのかねぇ。〉って言ってるかな~。だって、Kは、自分のしたいようにしかしないんだからさ。」

・・・あの、〈カウンセラーの心得〉とか読んでいるんですか?と思わせる二男。

そうなのです。

彼は、いつだって、自分の中に〈答え〉を持っているのです。

ただ自分が今、迷っていることを、聴いてもらいたいのでしょう。

おそらく、自分が聞いて、誰かが答えた中から、万が一、自分の思い付かないような凄いアイデアが出てきたら、それはそれでラッキー♪くらいに思っている。

私は、勝手に「求められているなら、応えなくては」と半ば義務感にも苛まれて、一生懸命に答えを考えてしまったりするのですが、本来は、そんなことをする必要はないのです。

しかもそれで、相手が、自分の意見に賛同しないことに、「せっかく、考えたのに!」ってイライラする事自体、物事の本質からズレている。

もし私が、何か提案をしたとしても、それをどう選ぶかは相手に委ねられている事柄なのだから。

そうは思っていないつもりでも、「失敗しないで、最短距離を行かせてあげたい。」という意識は、むしろ親である私の中に強くあるのかもしれない。

自分が、遠回りする経験をしているから尚更。遠回りしなければ、もっと色々できるかもしれない、と思っているのは私の方なのかもしれない。

だから聞かれれば、何か提案しようとし、自分の意見に賛同しないと、段々とイライラする。

しかし、これまた、余計なお世話以外の何物でもないですね。

子どもからしたら、大迷惑。

こんな日々のやりとりから、自分の中に、〈相手をコントロールしようとする気持ち〉がこんな些細な事でも、動くことがあるのだな、ということを実感したのです。

相手を自分の思うようにコントロールしようとする。

それが思うようにならないと、がっかりしたり、悲しんだり、イライラしたり、怒りをぶつけることで、さらにコントロールを強めようとする。

自分がされてきた、それだからこそ、したくないと思っている事に他ならない事柄です。

そんな自分のこころの動きを、二男の話を聴いて、再認識したのでした。

いつだって、〈答え〉は自分の中にある、という前提を忘れずに、誰かの話を聞くこと。

自分は、相手をコントロールしようとしていないだろうか?という自問自答。

相手に一生懸命対応しようとすればするほど、それが見えなくなることがあるけれど、相手を大切にしたいからこそ、忘れちゃいけないんだな。コレは。

小さな違和感を感じたと時には、それがどこからくるのだろう、と自分の中を探ってみる。

怖がらずに見つめると、〈答え〉は、いつだって自分の中にある。

だから、自分以外の人に対しても、その人の〈答え〉が出るその時が来るまで、黙って見つめていきたいと思うのです。

それが唯一、〈私にできるすべてのこと〉なのだから。

今日も朝から、「ねぇ、いい考えない~?!」と騒ぎ立てる長男を「う~ん、そうねぇ・・・」と、受け流しつつ、自分の中で整理されたことで、スッキリし、いつもより、ちょっとだけ余裕のある私が居ます。

子どもたちから、まなぶことは、毎日尽きないな。ありがたいです。

学校に行かない選択をしたこどもたちのさらなる選択肢のため&サポートしてくれた方も私たちも、めぐりめぐって、お互いが幸せになる遣い方したいと思います!