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森を見て木の仕事をする

秋を迎えるような頃になって言うことでもないですが今年は2023年です。

実は今年、私は個人的に細やかな節目を迎えています。何についての話かというとダイエットです。

30~40代、食べたいものを食べたいだけ食べて、お酒も飲んで、と不摂生を重ね、何も健康的なことをしていなかった私の体重は、当時90㎏以上もありました。
このままシニア世代に突入すると絶対に何かしらの病魔に犯されるに違いないと急に危機感を感じて一念発起したのが2013年、ちょうど10年前の秋だったのです。

そして、その年の年末までに約15㎏のダイエットに成功しました。

ちょっと短期間だったこともあって少し体力が落ちたりもしたのですが、しばらくして習慣的に筋力トレーニングをするようになって、10年間維持することができ、今では太りにくい体になったと感じています。

現在、基礎的な筋力トレーニングを週に4回ぐらいのペースで続けているのですが、軽いスポーツができる程度の筋肉を付けておくことって本当に大事だなと思います。

日常生活での体の動きが自分でも驚くほどに楽になりますし、何かに躓いたりするような咄嗟の時もサッと体が動いて、怪我をすることなどもありません。

言ってみれば、常に余力を持っている状態です。

そして、これは知識や能力といったことでも同じだなと思ったりするのです。

先日友人から、ちょっと相談っぽいメッセージが来ました。
難しい話ではなく、私が知っていることを簡単に返信すれば済むことだったのですが、その内容が彼の今の仕事に関係することだったので、『お前のほうが専門じゃないの?』と聞いてみると『いや、○○はやらないから』と返事が返ってきました。
ちょっとした違和感がありながらもそれ以上は聞かなかったのですが、もしかしたら彼は今の仕事にちょうど足りている知識や能力で仕事をしているのかもしれないと思ったのです。

ちょうど足りてはいるが余力が無い状態ということです。

そして、いい加減な仕事をするタイプではない彼の口からこのような言葉が出たことを考えると、結構こういう人は世の中に多いのかもしれないと思いました。

“木を見て森を見ず”という言葉があります。

ビジネスシーンでは、主に自分の目先の結果や利益に捕らわれ過ぎて、またはそれに満足してしまって、大局が見えなくなっていること、つまり、視野が狭くなっている状態のことをこのように表現します。
視野を広く保っておくためには、日頃から新しい知識を得る努力をしていないとだめですよね。

これって、地道な筋力トレーニングによく似ているなと思うのです。

躓いても次の一歩がサッと出て支えられるように、軽々と階段を駆け上がれるように、自分の能力に余力を持っておくことが大事だなと思うのです。

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