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2019.2.10(日) 船旅の帰り道、大人の距離感

伊豆諸島への船旅の帰り道って、暇なんですよね。
行ったことがある人は経験があると思いますが。

行きは夜発で朝着なので、さっさと寝てしまえば起きる頃にちょうど島につくという塩梅で時間の無駄がなくていいんです。
でも、帰り道はその朝に着いた船がそのままUターンして東京に戻る便になるので、朝発の夜着になるんですよ。
だから、帰りは丸一日ずっと船で過ごすということになります。

船の中に娯楽施設があるわけでもなく、船内レストランも一日開いているわけでもないし、甲板に出ても見えるのは水平線だけです。
しかも、ネットも繋がらないから、SNSもネットサーフィンもできません。
とにかく、ヒマ。

やることないよねー、というのはわかっていたので、何種類かボードゲームを持ってきていたのですが、割り当てられた指定席が2等椅子席で分かれた席になってしまったのでやる場所がないね、ということに。
隣の式根島までの1時間ちょっとの間は、2等和室がガラガラだったので場所を借りて遊んでいたのですが、式根島で団体が乗り込んできてしまい、そこでそれも終了。
中断したゲームは最後までやったけれど、そこでお昼休憩にしていったん解散して、そのままなんとなくそれぞれで過ごすことになりました。

こうなるともう、本を読むか寝るかしかないわけで、読みかけの本の続きを読んで、眠くなってきたら寝る、途中で島に着いたら甲板をうろうろするという繰り返しでした。

こういう時、大人同士の旅の距離感ってなかなか難しいものがあるよなぁと思ったりもします。

今回の旅の参加者は男性が5人と女性が1人で、企画したのはその女性の方でした。
僕はSUSONOの中では新参者なので、初対面の人もいたし、数回イベントで会って、少し話した顔見知り程度の知り合いというレベルの親しさです。
そして今回のメンバーの中に、そこまで強力なムードメーカー的なキャラクターの人がいないという状況になると、一緒にわーっと盛り上がって、朝から夜までずっと一緒にいるという雰囲気になるのは、なかなか難しいなぁと思うところはあります。
朝からお酒を飲むというのもどうかなぁという感じですし。
一緒にいても話題が尽きて、無言で微妙な空気になるのもそれはそれでちょっと困ったりもします。

ま、それはそれで妙なハイテンションに付いていかなくて済むので、気楽というのも正直なところですが。

ダイビングをやっていて、月に一回はツアーに参加していた頃もそうだったけど、どういう風にその場に居ればいいのかわからないときがあるんですよね。
どういうノリとテンションで、どういうキャラクターで、どういう距離感で、そのグループの中で居ればいいのか。
集まった人の組み合わせにもよるし、行き先にもよるし、自分自身の精神状態や体調にも影響されるし。
安定しない。

そういえば、今日ボイトレで先生に言われたんですが「心の装い」をどうするかということを考えないといけないんだなぁと、書いていて思いました。
ひとりで家にいる時のままの自分ではなく、よそ行きの自分にスイッチを切り替えて出て行くことが必要なんだろうな。
それが、とっっっっっっっても、苦手なんですけど……
曲がりなりにも演劇をやっていて、演技のレッスンを受けている俳優の端くれなのに? と言われることを承知で言いますが、苦手です。

苦手だけど、せっかくまたいい場所を見つけたのだし、少しだけ頑張ってみることにしようと思います。
今年はまだ始まったばかり。
チャレンジする機会はまだあと一年弱のあいだにたくさんあるはずですから。

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