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2019.3.12(火) CRCK/LCKS 「Double Rift」 リリースツアーファイナル

火曜日はCRCK/LCKS(クラックラックス)の3rdアルバム「Double Rift」のリリースツアーファイナルのライブに行ってきました。
このライブ、実はリベンジでして、本当は昨年2018年9月30日がもともとの日程だったんですね。
それがなんと当日に台風が直撃。
ギリギリまで決行のつもりだったのが、山手線が20時で運休の判断をしたことを受けて延期、そして約半年後の2019年3月12日におこなわれたというわけなのです。

まさに、半年オアズケ状態。

場所は渋谷のWWW X、対バンは「ものんくる」でした。
なんか、この日記がこれだけ溜まっているのをみてもわかる通り、ちょっとこのところいっぱいいっぱいでして、この日もクラクラのライブだってすっかり忘れていて、スマホのToDoアプリのアラートが表示されて思い出し、大慌てで家を出たのでした。
もともと18時開始だったのでそれでアラートをセットしていたのですが、延期で平日になって開始が1時間遅れて19時開始だったので助かりました。
ものんくるが見られないところだった、危ない。

普段、僕はインストとかジャズ、ジャズロックを中心に聴いているので、歌詞のあるポップス系の音楽ってあまり聴かないんですね。
それでもこの歌があるポップスというジャンルを演奏する、CRCK/LCKSというバンドの音楽が大好きなのは、やっぱりジャズの要素が色濃く反映されているからというのと、歌の世界観が好きで、ボーカルの小田朋美さんの声質が僕の好みだからというのが大きな理由だと思います。

CRCK/LCKSを構成するメンバーは、それぞれジャズシーンやスタジオ、サポートミュージシャンとして活躍する、超実力派ばかり。
そんな人たちが真面目にポップスをやるのだから、面白くないはずがないのです。

少し前に、CRCK/LCKSのDouble Riftについて書いたブログを読んだことがあるんですが、そのブログの中で彼らの音楽と演奏を「えげつない」と書いていたんですね。

「えげつない」って。

でも、これが実は感覚的にその通りなんですよ。
えげつないんです。
さらっと聴くと、耳あたりもノリも歌詞も声も良くて、聴きやすい楽曲が多いんでとっつきやすいんですが、聴き込んでいって、注意して聴くとやってることがものすごくレベルが高くて、「えげつなっ」って思っちゃうんですよね。
「No Goodbye」のドラムとか、「窓」のベースとか。

それでですよ。
レコーディングされて、パッケージングされた音源を死ぬほど聴き込んでライブに行くじゃないですか?
そうしたら、ライブで出てくる音がまた、さらに音源の上を行くえげつなさなわけですよ。
曲は同じなんだけど、まったく別物が出てくる。
毎回、毎回、ガツンとやられます。

やばいよね。

なんか、ポップスというジャンルを僕があまり好きになれなくて、カラオケも紅白歌合戦も好きじゃないのは、歌の世界観が好きじゃないからなんだろうなと思うんですね。
「恋愛」「失恋」「青春」「応援」
なんか、そういう歌ばっかりじゃないですか?
偏見かもしれないけど。
あまり、そういう内容に共感ができないんです。
聴いていられない。
だから、聴かない。

もちろん、クラクラの曲にも恋愛をテーマにした曲はあるんです。
でも、なんか「詩」という感じなんですよね。
「歌詞」じゃなく。
実際、Double Riftでは、詩人の文月悠光さんや俳人の佐藤文香さんの作詞の曲もありますし。

あとは、曲の雰囲気の振り幅が広いのもすごい。
ぐちゃぐちゃで激しい「スカル」のようなものから、ポップで明るい「O.K.」や「パパパ!」のような曲もあり、「病室でハミング」のような透明感のあるバラードもある。

これだけすごいスーパーバンドなんですが、なかなか知られていないのはもったいないと思うので、ぜひ聴いてもらいたい。
ということで、noteの新機能を使ってApple Musicを埋め込んでみました。

今回のライブ、1時間半くらいだったんだけど、1stから3rdまでほとんど全曲やったんじゃない? というセットリストでした。
アンコールでは「病室でハミング」でちょっと泣きそうになり、当日配信開始となった「Searchlight」という新曲に、「クラックラックスのテーマ」も聴けて大満足なライブでした。

次のクラクラのライブは、4月6日のSYNCROMYCITY 2019 なので、興味を持った方はぜひ足を運ばれることをおすすめします。
えげつないプレイにやられること間違いなしです。

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