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Zeiss Batis 85mm F1.8 辛口レビュー

こんにちは。
今回は、Zeiss Batis 85mm F1.8をレビューしますが、結論から言うと、かなり辛口です。私もZeiss好きで、Batis 2/40を愛用していますが、期待を大きく裏切られたので、撮影して思ったことをバンバン書きます。なので、Batis 85mm好きの方は読まない方が良いかもしれません。

1.色味が明らかに薄い。

撮って出しです。

Zeissと言えばあの発色が良いやつ!、sonnarは色が濃く出やすい!と期待して購入したら、この写真が出てきました。Batis 2/40より、明らかに薄い。同じsonnarシリーズのSEL55F18Zよりも薄い。濃すぎるのも問題なので、他の項目を見ていきましょう。

2.なぜか水平に撮れない。

この写真、よく見ると左下に傾いています。
これ、ファインダーで覗いた時に、水準器では水平だという表示が出ていたのにも関わらず、シャッター後に見返すとこの有様。なんだこれ?と正直に思いました。他のレンズではこのようなことはないです。

「手振れ補正が入っているのにこれかよ」と思いましたし、何なら手振れ補正なくて、200gも重たいSigma 85mm F1.4 DG DNの方がまっすぐ撮れます。これはかなりの致命傷です。縦構図だけではなく、横構図の作例も載せておきます。↓

これも水準器で合わせましたが、傾いています。

3.歪曲補正かけても、歪曲する。

歪曲補正なし
歪曲補正あり

歪曲補正なしだと、かなり目立ちますが、歪曲補正を書けていてもご覧のように「じっくり見ると」左奥が糸巻型歪曲になっています。

数値的にはSigma 85mm F1.4 DG DNの方がすごく糸巻型収差になるはずなのですが、こちらは、ボディ側と相性がいいのか、直線物を撮ってもほぼ気にならないレベルで補正してくれます。
Batis 85mmは、補正してもまだまだ目立つレベルで歪曲してしまっています。非常に残念です。

4.最後に

このレンズのコンセプトは「どの焦点域でも同じ写りをするレンズ」、すなわちbatis 85mmはbatis 40mmと同じレベルの写りをしてくれるのかと期待して購入しましたが、全く別物でした。期待を大きく裏切られました。
個体差なのか、こういうレンズなのか知りませんが、このレベルで新品、中古ともにSigma 85mm F1.4 DG DN Artよりも高いなんてありえません。

また、さすがに歪曲がひどいことと、水準器で合わせても傾くなんて、レンズとしていかがなものかと思います。水平に撮れないレンズなんて論外ですからね。
※ボディ側を点検してもらいましたが、異常は見当たりませんでした。

ここには記載しませんでしたが、パープルフリンジもSEL85F18ほどではないですが出るには出ます。また、最大撮影倍率が低いせいか、そこまで大きく写せず、マクロ的な写り方もしません。
他のレンズも見ていますが、85mm焦点域では、
・純正 FE 90mm F2.8 G Macro
・Sigma 85mm F1.4 DG DN ART
この2本がとんでもなく素晴らしいです。

このレンズを手にして、いかにBatis 40mmが人気なのか、値崩れしないのか、優秀なのか改めて感じました。ということで、(いずれですが、)Sigma 85mm F1.4 DG DNは買い戻そうと思います。中望遠域はあれが最強です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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