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JCL高知県宿毛市ロードレース

■高知県宿毛市ロードレース
会場:宿毛市内特設公道ロードレースコース
コース:12.5 km×10周=125km
出走者:吉岡直哉、西尾勇人、桂慶浩、佐藤大志、白尾雄大、湯浅博貴

 
「高知県宿毛市ロードレース」は、高速道路を使用した今年2回目の開催となるレース。宇都宮ブリッツェンやSparkle Oita Racing Teamが中国でのレースに出場していたこともあり、出走人数は41名と少人数での戦いとなった。


レース前


 
サンブレイブはエースを決めずスタート。それぞれが後手を踏まず、その場の展開で勝負をする作戦で挑んでいく。


 
スタート直後仕掛けたのは、西尾勇人選手だった。得意の逃げで先行していく。しかし、他のチームはそれを許さず。集団は一つのまま進み、4周目でようやく吉岡直哉選手含む逃げが形成された。


スタート直後から積極的にレースに絡んでいくサンブレイブ


 
レースの折り返しの5周目となる頃、メンバーは数名入れ替わっていたが、吉岡選手は依然として逃げ集団で走行。ライアン・カバナ選手、山本元喜選手、白川幸希選手(すべてKINAN Racing Team)、柴田雅之選手(ヴィクトワール広島)、渡邊諒馬選手(VC FUKUOKA)、カーター・ベトルス選手(ヴィクトワール広島)とともに走っていた。



 
吉岡選手は「ベトロス選手やベンジャミン・ダイボール選手がいる広島、カバナ選手やドリュー・モレ選手がいるキナンといった強豪チームをマークしながらレースをすすめていこうと思っていた。レース前半、そうした選手が思いのほか動かず脚を溜めていると思ったので、僕自身も先手を打つため、というより後手を踏まないように走った。自分のチャンスを掴むためにもゴールまで行けそうな逃げには反応した」と振り返る。
 
しかし、その後決定的な動きが出る。逃げ集団からベトルス選手とライアン選手が先行、さらに追走にいたモレ選手もアタックし、3人の逃げ集団ができあがる。
 
実はこのアタックは戦略的なものだったようだ。
 
「ライバル勢は、高速道路を抜けた後の細い道・地形を利用してアタックした。(アタックを阻止しようとするサンブレイブなどの動きを抑えたい)ライバルチームに道を塞がれて反応が遅れてしまった。『(逃げに・逃げから)ジャンプしたい選手が上りで仕掛けてくるかもしれない』といったことを考えていたが、本来は脚を使わずに逃げたいもの。海外のロードレースでは当たり前のようにある作戦」(鈴木真理監督)。
 
吉岡選手も「細い道でブロックされると追いかけることができない。3人が抜け出した時に反応できなかったのがすべてでだった」と振り返る。
 
3人はそのままレース終盤まで逃げ、数的優位だったKINAN Racing Teamのライアン選手が優勝を飾った。
 
サンブレイブの最上位は吉岡選手。第2集団のスプリント勝負に参加し、5位でフィニッシュした。


7位でゴールした白尾


 
ただ、落ち込むばかりの内容ではなかった。
 
鈴木真理監督は、「前半後手を踏まないように展開したこと、3人(ベトルス選手、カバナ選手、モレ選手)が抜け出した後の第2集団に他チームのエース級の選手ばかりが残され(他チームが)積極的に牽きづらい中、サンブレイブがけん引してレースを展開したことはプラス」と振り返る。
 
吉岡選手も「チームとしては完敗だったが、みんなで諦めずに前を追いかけられたのが嬉しい。4位争いの勝負ができたのは良かった。塙町合宿を経てチームの動きが良くなってきていると感じる。今週末の大分でのレースはチーム数や選手が増えるが、その影響でサンブレイブにとって優位になる状況も出てくると思う。今回のようにみんなでチャンスを掴むような走りをしたい」と意気込む。


 
チームは週末の大分2連戦に向け、現在大分県で合宿中。UCIレースでシングルリザルトを目指す。


 
1 ライアン カバナKINAN Racing Team 2時間50分09秒
5 吉岡直哉 +2分37秒
7 白尾雄大 +2分38秒
21 西尾勇人 +15分07秒
DNF 桂慶浩
DNF 佐藤大志
DNF 湯浅博貴

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