【レースレポート】2024JBCF広島トヨタ広島クリテリウム
■2024広島トヨタ広島クリテリウム
開催日:7月28日(日)
会場:広島市西区商工センター 1.7km 特設コース
コース: 1.7km×30 周=51km
出走者:吉岡直哉、宇賀隆貴、鈴木道也、小泉響貴
広島クリテリウムは1周1.7kmのコースを30周するレイアウト。最後のコーナーからフィニッシュまでは約400m。スプリント争いになれば、このコーナーの入り方も重要になる。
灼熱の中で行われたレースはスタート直後から、アタック合戦の応酬。中々逃げが決まらず、集団は一つのままレースは進んでいく。しかし、その分ペースが上がり周回を重ねるごとにリタイアする選手も増えていった。
決定的な逃げができたのは、13周回目だった。12周回目完了時に設定された周回賞を狙う動きをきっかけに、吉岡と宇賀を含む約10名の逃げが完成される。なお、12周回目の周回賞は、宇賀が獲得。2日連続で表彰台を確定させた。
レースは、この逃げとメイン集団で推移。逃げは、吉岡、宇賀、寺田吉騎選手、中井唯晶選手、石原悠希選手(すべてシマノレーシング)、谷順成選手、武山晃輔選手(ともに宇都宮ブリッツェン)、レオネル・キンテロ選手(ヴィクトワール広島)、金子宗平選手(群馬グリフィンレーシングチーム)など非常にいいメンバーが揃っていた。
18周、24周完了時の周回賞を過ぎても、逃げとメイン集団の構図は変わらずいよいよ終盤へ。先頭での優勝争いに絞られた。
フィニッシュラインに向け、けん制も見られる中、積極的に動いてきたのは人数を揃えたシマノだった。しかし、決定的なものとはならず再びレースは静かに進んでいく。
29周目、キレのあるアタックで宇賀が仕掛ける。最終的に宇賀は吸収されたが、この動きで吉岡は脚を貯めることに成功。シマノの寺田選手、石原選手が前を固め、最終コーナーをトップで通過、谷選手、キンテロ選手が続き、吉岡は5番手と非常にいい位置につけていた。経験豊富な吉岡だからこそできる動きだ。
その後、各選手がスプリントを開始。シマノ以外はほぼ単騎の中、フィニッシュラインをトップで通過したのは、キンテロ選手だった。吉岡はトップとタイム差なしの5位でレースを終えた。
トップ3を逃したサンブレイブだが、昨日同様、周回賞を獲得。また、優勝が届く位置でレースを進めた。ロードレースの勝者はたった一人。だからこそ、優勝を狙える位置で走り続けることが重要で、これを繰り返していれば勝てる日が来るはず。そして、この2連戦でサンブレイブが戦えるチームであることを示せただろう。
宇賀選手コメント
「逃げが決まった瞬間はわかっていなかった。金子さんやシマノ、ヴィクトワールもいかせたくなかったのでチェックだけに集中していたら、いつの間にか後ろがちぎれていた。メンバーをみると響貴は乗っておらず、自分よりも強いメンバーがたくさんいた。勝てるメンバーではないこともあり、あまり積極的にローテーションに加わらなかったが、結果的に決まってしまった。
ただ、響貴が後ろにいるのは、積極的に牽引しない理由にもなった。たとえば、シマノの場合は3人乗っていたので牽くしかない状況だった。サンブレイブとしては力を溜めて最終局面に備える作戦。最後のアタックに関しては、何度もけん制が入って誰も攻撃をしたくなく、自分たちは警戒されていないのもわかっていた。もしかすると(チャンスがあるかもしれない)思ったし、中井さんが何度もアタックをしていたのでもう脚がないかと思っていた。しかし、中井さんはやはり強くて脚があった。まだまだ力不足で、全日本11位に満足していられない。悔しい広島遠征だったが、いいチャレンジになった。また、最終局面に関しては吉岡さんが、スプリントできるという話だったので、後ろの加速が緩やかになるアタックは全て反応した。吉岡さんがどこにいるかはわからなかったが、吉岡さんに託した。最後に牽けたらよかったが、スピード差もあり厳しかった。悔しいですね」
■リザルト
1位 レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島)1:23:22
2位 寺田吉騎(シマノレーシング)+0:00
3位 石原悠希(シマノレーシング)+0:00
5位 吉岡直哉(さいたま佐渡サンブレイブ)+0:00
9位 宇賀隆貴(さいたま佐渡サンブレイブ)+0:08
DNF 小泉響貴(さいたま佐渡サンブレイブ)
DNF 鈴木道也(さいたま佐渡サンブレイブ)
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