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ベトナムと日本のメンバーがOne TeamでDesignをしていくことについて

こんにちは!Sun*のバナです。
今回は、毎週水曜日と金曜日の夕方に30分開かれる「Designer's Talk」の様子をお伝えします。

「Designer's Talk」は、オンラインで自由に参加できる社内のコミュニケーションの場です。デザインに関連した「その日のテーマ」に沿って、参加者同士でディスカッションができます。困りごとを共有したり、ちょっとした疑問について教えてもらったりと、気軽な交流の場として人気です。

毎回司会をしてくれる中村さん

この日のテーマは、「ベトナムと日本のデザイナー間のコミュニケーション」でした。
ベトナムオフィスのデザイナーと協業するときに、言語や文化の違いを超えてメンバー全員がパフォーマンスを発揮するには?
そんな問いについてみんなでディスカッションしました。

どうやったら伝わるか、わかりやすいかということに国籍はあまり関係ない

最初の話題提供をしてくれたのは、ベトナムのハノイオフィスに滞在している岡崎さんです。

岡崎さん

「どうやったら伝わるか、わかりやすいかということに国籍はあまり関係ないと思います。何かを伝えるときに、ベトナムだから、日本だから、という考えはありません。『ベトナムのデザイナーに伝える』という意識ではなく、個人としてコミュニケーションする意識でいます。」

このことについては、他の参加者からも同様の意見がありました。

  • ベトナムだからといって特別なことはない。相手の立場になって役立ちそうな情報を提供したり、理解が深まるようなちょっとした工夫をするようにしている。

  • 文字だけの資料がわかりにくいのはみんな同じ。ちょっとイラストを入れたり、図にするだけでもわかりやすくなる。

  • 口頭で伝えるのではなく、文字にして残すようにしている。(英訳つけるとなおGOOD)

  • 1つの文章が長くなりすぎないように、短く切るようにしている。

具体的にはどのようなことを工夫しているの?という質問に対し、岡崎さんは次のように答えました。

「日本のサービスをデザインしている場合、そのサービスがどう使われているかのコンテキストが伝わりにくいというのは感じています。そのため、Figmaにはデザインだけではなく『このサービスは誰がどうやって使うのか』というユースケースが目に入るように記載しておくようにしています。」

この方法なら誰でも取り入れられますし、途中からプロジェクトに参加したメンバーにも有効ですね。
続いて、ハノイでデザインをしているLe Quang Hieuさんから「日本のサービス説明でわかりやすかった事例」についておしえてもらいました。

過去、現在、未来の時間軸で考えるとわかりやすい

「5W1Hでお客さまのビジネスを理解する方法があります。」
とLe Quang Hieuさんは教えてくれます。

Le Quang Hieuさん

「5W1Hと同時に考えることは、3つのマイルストーンです。過去、現在、未来の3つに分けて考えるとわかりやすいです。
過去と現在に関しては、ターゲットユーザ、問題や課題、ユーザのやりたいこと、お客さまのやりたいことについて理解します。
未来については、戦略は何か、ユーザに何をもたらしたいかを把握します。」

たしかにわかりやすいですね、と参加者からも共感の声があがっていました。プロジェクトの情報を提供するときに、時間軸に分けるのは効果がありそうです。

日本独特のサービスを理解するには

Le Quang Hieuさんに、日本独特のサービスをデザインすることについて聞きました。
「日本独特のサービスの場合は、やはりサポートがほしいです。
例えば、とある決済サービスのデザインをするときに、その決済は日本でしか体験できないものでした。日本のメンバーがその決済を利用する動画を撮ってくれたので、その動画を参考にしました。動画を見て『ああなるほどこういうことか』というイメージができました。」

たしかに、動画を共有するのは良い方法ですね。
スクリーンショットや動画を共有する他に、どんな方法があるのでしょうか?

「日本人に直接話を聞くのも有力な1つの方法です。」
と答えてくれたのは、Pham Phuong Maiさんです。

Pham Phuong Maiさん

「また、資料を事前に共有してもらうことも有効です。直接のミーティングは通訳の稼働が発生してしまうので、資料をまとめてもらうことが多いです。疑問点もまとめられますし、一度に質問できます。」

ぜひ参考にしたいですね。

ベトナムメンバーともKick offをしよう

ベトナムメンバーとの協業経験が多い岡崎さんは、次のように述べます。
「ベトナムメンバーとのKick offは、お客さまとのKick offとは別にやったほうがいいと思います。
メンバーが何を理解していて、何がわからないかを把握するためにも、可能であればやったほうがいいです。」

そこで、Le Quang HieuさんがKick offでどのような情報をキャッチアップしているのか聞いてみました。

「お客さまと一緒にKick offをするときは、あまり時間が無いことが多いです。そのため、お客さまの会社やビジネスについてや、サービス概要、これからどうなりたいかという情報をもらいます。
プロジェクトメンバー内のKick offであれば、サービスのイメージが具体的にわかるような情報共有があるとうれしいです。
プロジェクトに関係ないことでも、デザインに関する知識や経験をシェアして勉強していきたいです。」

Kick offを別途設けることも効果がありそうですね。プロジェクトへの理解を深めると同時に、メンバー間の距離も縮めることが大切だと感じました。

あっと言う間の30分が終わる頃、印象的だった話があります。
「ベトナムメンバーは、日本のメンバーのパーソナルな部分をもっと知りたいと思っている。ベトナムメンバーから見たら、日本メンバーは少しビジネスライクに見えている。」そうです。
プロジェクトの情報をきちんと伝えなくては、と思いがちですが、ミーティングの合間にちょっと雑談したり、プロジェクトに関係ない話をすることも大切なのだとあらためて感じました。

おわりに

今回のレポートは以上です。いかがでしたか?
少しでもDesigner's Talkのあたたかい雰囲気が伝われば幸いです。
Sun*では、一人ひとりが自由に学び、仲間とともに学び合うカルチャーが醸成されています。今回はそんな一面をご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
これからも引き続き、Sun*の取り組みをご紹介してまいります。
どうぞお楽しみに!


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