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職種をまたいだメンバーで行う、プロダクトの改善ワークフローを導入したおはなし

この記事は2022年CAMPFIRE Advent Calendarの2日目の記事です🎄

こんにちは!月額制のオンラインコミュニティ・サロンを誰でもつくれるプラットフォーム、CAMPFIREコミュニティでデザイナーをしている砂田です。

ぐっと寒くなってきた今日この頃、今年もAdvent Calendarの季節がやってきました🎄今日は、CAMPFIREコミュニティのチーム全体で2022年に行ってきたプロダクト改善ワークフローについてご紹介させてください。

CAMPFIREコミュニティの改善の進め方

CAMPFIREコミュニティではより使い心地の良いサービスを目指し、日々プロダクトの改善を行っています。
改善の内容はユーザーのみなさまの声やチームメンバーのアイデア、KPI指標やビジョンなど様々な要素を集めて検討しています。
これらは、集まった案をそのままプロダクトに取り入れているのではなく、案や声を更に深堀りして検討を進めています。

深堀りとは?

私たちのチームでは、状況を正しく理解し、課題はなにかを推測し、重要度を整理し、改善案をさらにブラッシュアップします。これを「深堀り」と呼んでいます。そこから仕様を決め、デザインに落とし込み、実装していく…という課程を踏みます。

改善の進め方で直面した課題から生まれた「改善ワークフロー」

日々、いろんなところから生まれてくる貴重な改善アイデア

「ここがこうなったら…」というアイデアや改善案は、セールス・CS・エンジニア・デザイナーと、あらゆる職種のメンバーから上がります。
大切なアイデアの種。より多く深堀りしたいです。

しかし深堀りには時間が掛かる。改善案の粒度や知識も人によってバラバラな状態。せっかく声を上げたのに改善が実現されない、そんなジレンマも生まれていました。

そこで、深堀りのステップをフレームワーク化して、みんなが改善案をより深堀りできるようになると、改善の検討スピードも上がり、職種関係なくチーム全体の改善に対する考え方もレベルアップできるのでは!?という考えから生まれたのが、「改善ワークフロー」です。

どんなことをやったか

STEP1 まずは、ワークショップで体験してもらう

みんなの共通認識を増やし、いろんな立場のメンバーが快く改善フローに関われるように、日々プロダクト開発チームが改善を行う際に

  • どんなことを考えているのか

  • どんな知識をもっているのか

  • 問題の検知〜サービスに改善までにどんなステップを踏むのか

を学び、一緒に体験してもらうワークショップを開催しました。
ワークショップの構成は、以下の2部構成です。

①前提知識を揃える勉強会
バイアスやユーザー行動心理に関する知識や、デザインレギュレーションの必要性など、改善を検討する上での前提知識を揃える為の勉強会を実施します。これはスライドを事前に準備した講義方式です。

②深堀りワーク
実際に課題の掘り下げフローを体験してもらうワークショップ。
課題を1つ選び、figjamを使ってカード化し、プロダクト開発チームが普段改善案を深堀りする際のフローに沿って、参加者全員でアイデアを頭の中からアウトプットしていきます。

この2部構成のワークショップを各チームごとに実施しました。

STEP2 体験してもらった「深堀りワークショップ」をチームごとに毎月開催

figjamを使って、みんなで考察やアイデアを出していきます

実際にチームごとに、改善したいと考える課題を1つ掘り下げるワークショップを毎月開催し、チームで検討した内容を開発チームに上げてもらいます。
初期は開発チームがファシリテーターとして同席し、なれてきたか各自のチームで実施してもらいます。


STEP3 プロダクト開発チームで「改善担当」を決め、毎月改善案をプロダクトに反映させる

掘り下げたものをベースに具体的な仕様に落とし込み、デザイン〜実装を行い、プロダクトに反映させないとユーザーには届きません。
そこで、エンジニアとデザイナーを1名ずつ「改善担当」を立て、担当者が仕様を検討し、プロダクトに改善案が定期的に反映させる仕組みを作りました。


ワークフローを作ってよかったこと

チーム全体で改善に関する考え方がパワーアップした

チームごとに深堀りを繰り返すことで、全体の改善提案の精度があがった実感がありました。

プロダクトに改善が反映するしくみが確立され、ぐるぐると回るようになった

あちこちに上がる改善の話。フローが確立することで、プロダクト反映までの道が確立されました。

バイアスに関する知識など共通言語が増えて、日々の会話に登場するようになった

業務でも会話で「バイアスが〜」など、共通の言葉や知識の引き出しが増えました。


ワークフローづくりの学び

タイムマネジメントに注意!

深堀りワークショップは思った以上に時間がかかりました。当初1時間に3本くらい深堀りしようとして、時間が足りず延長線になったりとあたふたしました(汗)1時間に1本が限界(現時点)。

ワークフローづくり自体を各職種またいだメンバーで作れてよかった

本プロジェクトは開発、CS、マーケチームのメンバーが日々の業務と同時進行で行うプロジェクトでした。
みんなで頭を切り替えて考え、正解がみえない中、手探りで作っていきました。
職種をまたいだメンバーで動けたからこそ、チーム全体に適用できるものができたのではないかな?と感じています。


改善ワークフローのこれから

このワークフロー自体、まだまだ完成系ではなく、これからサイクルを回してもっと精度高く、改良していけたらと思っています。

1番の目的は、プロダクトをより使い心地のよいものにする為です。
アイデアの種、ユーザーやチームのみなさんの声は日々集め続けていき、議論を重ねてに、よりよいプロダクト改善に繋げていきたいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
よいクリスマスと年末をお過ごしくださいませ〜🎅


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