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#6 こんな日々が愛せる人間になりたかった。
本の持つ付加価値。
ここ1ヶ月くらい、
素敵な本に出会う日々を送っている。
そして、
素敵な本屋に出会う日々を送っている。
吸い込まれるように、「こんな本が欲しかった」と出会わせてくれる本屋がある。
・・・
元々、本はメルカリで買って、読み終わったらメルカリに出す派の人間。
特に読み終わったら読み返すことなんて数えるほどしかない、
家の本棚がすぐパンパンになる、
という理由から、集めたりはしていなかったんだけど
最近は、本に出会った経緯とか、
数えるほどしかない、読み返す時間の温かさを
感じてしまっている。
選書が素敵で心が見えるような本屋は
どこも同じ匂いがして
ちょっと挑戦的。
お前にこの良さがわかんの?
と、言われているような気がする本棚さえある。
ひとつひとつの棚を覗くと
あるひとつの世界みたいな形をしている。
愛が詰まった本棚だと、一目見てわかる気がする。
それは1つのアルバムのように繊細で
映画を見ているように感情を揺らす。
1冊を抜き出してパラパラと捲ると、店主がふふと笑う。
「それはね、
・・・
自分は心に余裕がある時しか本を読めない。
大概の人がそうだと思うけど。
仕事の合間に本を読める人間でありたいです。
気づいたら冷めているコーヒーを、それでも美味しく飲める人間でありたいです。
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