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MISO POTA KYOTO誕生のお話

年々増えてきた、カラダや心の不調を訴える方々

私は2003年から13年間、WEB系の人材派遣会社を経営していました。

人材派遣に登録してくれる方々は、私の会社を信じて、大切な仕事場を探す役割を任せてくれた大切な存在。

特に私が気にかけたのは、彼らの健康のこと。でも残念なことに、年々、カラダや心の不調を訴える人が年々増えていきました。

「頭が痛いので、遅刻します」
「吐き気がするので、早退します」
「お腹が痛くて、電車を降りてしまいました」

このような方々に定期的にヒアリングして、わかってきたことがあります。


「忙しい時にはランチをお菓子で済ませてます」

それは、仕事に夢中になると、のめり込むあまり食事をおろそかにしていることでした。
彼ら、彼女たちはとっても真面目で、仕事も楽しいと言ってくれるのですが、結局、体調不良になってしまうことがしばしばあり、しばらくすると会社を離れていきます。

その度に私は、なんとも言えない悔しさ、悲しみ、そして無力感を感じていました。

「せっかく仕事にやりがいを感じて頑張っていたのに、食事をおろそかにして、体調不調に陥るなんて悲しすぎる!」

「医食同源。食事から人を元気にしたい!」

その想いが「MISO POTA KYOTO」誕生へとつながります。


「スーパーフード」を探し回る日々

食品や飲食事業の経験が全くなかった私は、
「食事から人を元気にしたい! でもどうやって? どんな食品で...?」と、いきなり高い壁にぶつかることになりました。

そんな中、情報のキャッチが早い友人たちにヒアリングしていると「スーパーフード」という言葉に出会います。

当時は「スーパーフード」の黎明期でもあり、それらも一通り試してみました。

スーパーフード先進国アメリカに本業の出張で行くチャンスもあったので、その都度、自然派と言われるショップやスーパーも廻れるだけ廻りました。

でも、なかなか「これだ!」という食材を見つけることはできません。

思い出した、不思議な「誓い」

あれは忘れもしない、サンフランシスコへの出張でのこと。

時差ボケに加え、真夏にもかかわらず15度前後の肌寒さで、体調が少しピンチになっていた私は、オーガニック食材スーパー「WHOLE FOODS MARKET」のスープを食べていたのですが、

ため息まじりに思ったのは、「ああ、日本のお味噌汁が飲みたい」ということ。

そして続けて浮かんだ記憶。それは、私が20代で大病を経験した時、手術の前夜に立てた「誓い」。

それは「この病気が治ったら、カミサマ! ワタシ、味噌汁を毎日飲みます!」というもの。

今となってはなぜ、自分であんな誓いを立てたのか一向に不明なのですが、回復して以来、お味噌汁をいただく習慣が復活できたのです。

そしてよく考えたら、あれから現在まで、私は大きな病気もせず、元気に働けている。。。

「あれ? 私はアメリカでスーパーフードを探しているけれど、ちょっと違うんじゃない? 私には、お味噌があるじゃない!」

そう、私にとってのスーパーフードは、足元にあったんだ!!

日本に帰る飛行機の中でいただいたインスタント味噌汁が美味しかったこと!!


お味噌汁が持つ、ハイパーパワー

「免疫をあげるとされる腸内環境を整えるためには、発酵食品を摂ること。」

「お味噌汁は日本人が誇るスーパーフード」

「お味噌汁なら、料理の上手い下手にかかわらず、調理しやすい。」

「具沢山味噌汁にすれば、一品になるし、ゴハンといただけばそれだけで栄養満点。」

「温かいお味噌汁はカラダを芯から温めてくれる。」

味噌について調べれば調べるほど、たくさんの先生や研究家の皆さんが、味噌汁の素晴らしさを魅力的に教えてくださっています。

私はお味噌の研究と勉強に一心不乱にのめり込み、書籍の読破はもちろん、全国のお味噌各種を取り寄せました。

また、実際に味噌蔵も訪問し、蔵元から直接、貴重な教えを頂きました。

もちろん、それに伴い、お味噌の摂取度もアップ。するとますます、私の健康度もアップしていったのです。

「お味噌は本当に素晴らしい!」それを友人に熱弁していると、いつしか周囲から「みそオタ(みそオタク)ク」と呼ばれるようになっていました。


味噌汁はもう古い? 日本の危機的状況

かつて味噌汁は、食卓に当たり前のように並ぶ、いわば日本人のソウルフードでした。
お味噌が身体にどんな効果をもたらすのか、そんな難しいことを頭で知らなくても、私たちは身体がそれを欲するままに、世代から世代へと、その恩恵を受け継いできました。

ところが最近、そんな味噌汁事情が大きく変わりつつあります。

食が欧米化し、外食が増えるとともに味噌汁を飲む機会も減り、いまや毎日どころか週に一度も飲まないことも珍しくありません。

「出汁をとったり、ひとり分だけつくるのが面倒」
「朝食はいつもパンなので、味噌汁は合わない」
「毎日だと飽きる」

私たちのライフスタイルの急激な変化から出来てしまった、お味噌との距離感。
この距離感を再び近づけ、お味噌の力を日常的に、体内にとりいれるようにするにはどうしたら良いのか...

なんとか、お味噌を皆さんにもっと摂っていただくためには・・・?

ここからMISO POTA KYOTOが提供する「みそポタ」開発がはじまります。


開発したのは「飲む食事」

和食だけでなく、パンや洋食と組み合わせても、美味しく食べられるお味噌入りのスープがあったとしたら?

最初は「具沢山のお味噌汁スタンドを作ろう!」というシンプルな構想からスタートしたプロジェクトでした。

しかしながら「朝食のパンと合わないからお味噌汁は飲まない。スープやコーヒーを飲む」という意見も多かったことから、方向性を変え、パンとの相性を優先的に考え試行錯誤。

そしてようやくたどり着いたのが、お味噌のポタージュスープ「みそポタ」です。

具材がたっぷり溶け込み、野菜の食物繊維で自然についたポタージュのようなとろみと、慣れ親しんだお味噌の旨味を絶妙にブレンドした、いわば「飲む食事」が誕生しました。

見た目は全くお味噌汁に見えないけれど、ひと口飲むと、あぁ確かに、どこか懐かしくホッコリする、というお言葉をいただくことが多いスープです。


スローフードを極めた最強のファストフード

お味噌は手間をかけて寒い時期に仕込み、夏に天地を返し、また冬まで待つというように、完成まで1年以上時間がかかる食品。味噌は日本人が大切にしてきた究極のスローフードです。

このスローフードを素早く飲めるファストフードにしたものがお味噌汁です。

実際に戦国時代の武将たちは、戦さ場で味噌汁を飲んでいたそうです。古くから味噌汁は栄養満点のファストフードだったのですね。

そして現代ももちろん、ファストフードの需要は高まるばかり。

そこで決めました。

せっかくスローフードの代表「お味噌」を使うのだから、スローフードを極めた、最強のファストフードを作ろうと。

忙しくて健康面に気を付けてほしい方にこそ、栄養のあるものをお手軽にとりいれていただきたい、そんな想いから誕生した「みそポタ」です。

食品添加物は入れず、野菜はすりつぶして

みそポタの材料は国産や有機の野菜などにこだわり、食品添加物は入れません。普段、外食などで強い味に慣れてしまった味覚をリセットしていただけるように、塩味も優しくしています。

「具沢山味噌汁」から一歩先に進み、さらに手を加えてミキサーで攪拌する手間をかけています。

例えば、短時間で食事を済まそうとする時、かむことが疎かになったりしませんか?

そんな時でも、各野菜がすりつぶされていれば、固形としていただくよりも、栄養の吸収をよくすることが出来るからです。

忙しい方でも、美味しく、簡単に、栄養吸収しやすい形でみそポタを召し上がっていただけるように、日々材料とお味噌の相性や五味のバランスなどをブラッシュアップしています。

「温活」の強いミカタ

体を冷やさず温めることは、免疫をアップし、健康であるためにとても重要なことです。

コロナ禍で私たちに起こった変化は様々ありますが、体温を確認する機会が増えたことは免疫アップ、温活を意識するのにとても良いことだと考えています。

例えば私は通常36.5度くらいの平熱だと思っていましたが、違ったのです。

商業施設で体温チェックされた時、35.8度台という表示がされるのを見て、精度の問題かなと思ったものの、念のために自宅の体温計で測ってみるとやはり35.8度を示すということがありました。

ネットで調べてみると寝不足が続いたりすると体温が低めになることがわかりました。確かにその時、忙しくて睡眠時間が短い日が続いていたのです。

それから自分の体温を定点観測してみると、飲食の内容でもかなり体温に影響が出ることがわかりました。

免疫力は、体温が1℃下がると30%低下すると言われていされます。

熱っぽくなって初めて私たちは体温を測りますが、実際大切なのは、自分の免疫システムが適切に働いてくれるように整えておくこと。

温かいお味噌汁を飲むと、体が温まりポカポカします。シンプルな温活です。
カラダが温まることに加え、お味噌の味わいで、心もなんだか「ほ」っと落ちつきます。

「みそポタ」を温活(体温を温める活動)にもお役立ていただけるように、毎日続けやすい召し上がり方についても日々研究を重ねています。

100年先にもお味噌汁を残したい

お味噌汁を飲まなくなっている方が、みそポタなどで「お味噌の力」を再確認し、少しずつ再びお味噌汁をいただく頻度を増やしていく...

このようなポタリとした波紋のように、お味噌を日常的にとりいれられる方が増え、100年先もお味噌汁が日常食として残るよう、微力ながらこれからもいろいろな提案を続けて参ります。

はじめてが、なつかしい。みそごころ、みそからだ。
心も身体もホッとする、新しいお味噌のチカラをあなたに。

MISO POTA KYOTOが京都で誕生したのは、私が大学時代を過ごした場所であると同時に、京都がつねに伝統に革新を加え、伝統を残し続けているからという理由から。

人々の健康のため、これからも「みそオタ」として精一杯頑張りますので、当店の活動を応援いただけましたら幸いです。

●公式サイト
https://misopotakyoto.jp/

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