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STUDIO CHOOM Artist of the month(ITZY RYUJIN)感想書き散らし

改めまして、本当に時々ですが自分の好きなKPOPガールズグループであるITZYについて色々書いています。

久しぶりのnote更新です。前回正規1集CRAZY IN LOVEに向けたまとめ的な記事を8月に出して以来、なんとそのタイトル曲のレポも書けずに今に至ってしまいました…。実は書きたいことは溜まっているのですが…

最近自分の言葉になんとなく不安があって、書きたいことを表現する自信が小さくなって(一度そうなるとなんだかもう面倒くさくなる)書いていませんでした。その間今まで、カムバはあるわ日本デビューは決定するわMステに初出演するわでITZYの時間は確実に進んでいたんですが…(ちなみにその間しっかり騒いではいました 笑)

そんな時に投下された、私の推しのパフォーマンス。

数えてはいないですが、公開されてから3日間で確実に100回以上は見ました。

見ていると言葉以前の何かが次々と生まれてきます。そこから合う言葉に当てはめたり選んだりしていくのがすごく大変なんですけど、文章を書きたくなりました。あとリュジンさんに表現する勇気をもらえたというか。

とにかく、この3分間の動画に触発されてこれを書いてます。

とは言うものの、自分でも消化不十分なところが多々あるのがわかってるので、かなり散らかった印象になるかと思います。あと、私のPCとかスマホで動画や画像をそのままアップする処理速度が遅いので、ところどころツイートを埋め込みながら感想を書いていきたいと思います。

パフォーマンスに使用された曲について

ビリー・アイリッシュの"Therefore I am"。繰り返されるフレーズには次のようなメッセージが。

I'm not your friend or anything
Damn, you think that you're man
I'm think therefore I am
(私はあんたの友達でもなんでもない
あんた自分のこと大した人だと思ってる
我思う、ゆえに我あり)

自分のことを好き勝手に話す人々に対し冷笑的なメッセージを投げかける一方で、「我思う、ゆえに我あり」というデカルトの『方法序説』の言葉(あらゆるものを疑うことができてもその自分の意識は確かに「ある」ので自分は確実に存在している)を繰りかえす楽曲です。(必死で高校時代の倫理の資料集を見ながら)

(ショッピングモールで自由に振舞うビリーさん可愛い。最後の方でポテト箱から直食いしてるけど、コレ一回はやりたい)

パフォーマンス公開前のSpotlight映像でこの曲でパフォーマンスをすると知ったとき、とても彼女に似合っているなと思いました。
(映像はこちら↓ ダンスに対する彼女の思いが語られています)


それでは、本編の感想を書いていきますね(後半に行くにつれてかなり恣意的な解釈が含まれてきますが、大目に見てくださると嬉しいです)。

冒頭部

始まりは紫色の唇のアップから。少しずつ口角が上がり、白い歯が見えてきます。その揃い方・並びの整い方も、このパフォーマンスの中では不気味さを醸し出すのに一役買っているような。妖しく不敵な笑みです。

引きの画になるといきなり引きずられています。そして引っ張られていた足を荒々しく倒され、その反動で起き上がる。
自分を引きずった者に呼び覚まされたかのような演出。


オールブラックの衣装、黒光りする尖った爪、強烈な紫色のリップ、そして滑らかかつ鋭い動き(特に手と首)と表情が悪魔やモンスターといった「人ならざるもの」を連想させます。

彼女の内面世界を見ているかのような感覚。

(余談:一方で足元が彼女だけ白のスニーカーなのもリアリティというか近さというか良い感じの実在感を出しているというか…この抜け感をもって魔物の「コスプレ」じゃなくなっているというか…白スニーカーの働きとにかく大きい)


リップシンクと表情

全体としてはまずこの二点に目がいきました。

ここまで歌詞をリップシンクしたり流れている歌声に口の動きを合わせたりする彼女を見るのは初めてで、(リュジンさんは普段自分が歌うパート以外で歌詞に合わせて口を動かすことはすごく少ないです。チッケム※を見まくった結果の偶然の発見)今回のパフォーマンスの大切な要素としてこの曲の歌詞が含まれているんだろうな…と思わされます。

※音楽番組のパフォーマンスを個人にフォーカスして撮影したもの。ファンカム。


それと表情。私は今まで見たどのパフォーマンスよりも「表情管理」を感じました。
普段ITZYのステージで見せる表情ですが、私にはチッケムを見ているとどうしてか割と素も含まれているように見えるんですよね…(もちろん「管理」もしているのだと思いますが、私には結果として出てきた表情も多いように見えます)。

今回のパフォーマンスにはなんというか、強い"意図"を感じる表情が多かったような感じがしました。結果として出てきた表情というより表現の手段としての表情というか。それがすごく新鮮に映りました。

笑顔一つとってもバリエーションが無数にあって、それぞれに込められた意図が違うように思えます。


赤い衣装の部分


突如スタイリングがガラッと変わるのが1:15。ここのシーンは特に考えるのが難しい…(ちなみにこのスタイリングのシーンは1:40までで、その後は元のスタイリングに戻ります)


↓紫のリップから自然なカラーのリップに変わり、黒の爪が手袋で隠れていることから、黒と紫の魔物が存在する内面世界ではなく、人間として生きている現実世界の場面になったのかな…という印象。

STUDIO CHOOMのArtist Of The Monthでこのように途中で衣装やスタイリングが変わる演出は他の作品でも何度か見たことがありますが、変わってまた元に戻るというパターンは初めて見るかもしれません。

このような演出もまた、二つの世界の交差を表しているかのように感じさせます。


↓このあたりのシーンですが、「有名人」である彼女自身、そしてそれを楽しんでいる「ITZYのリュジン」なのかな…と考え中。黒と紫の魔物のような姿が内面世界の彼女なら、赤の衣装を着て挑発的に振る舞う姿は「有名人」として芸能界で生きている彼女をデフォルメして表現しているのだろうか…と思ったり。とても挑発的に感じるシーン。

でも正直謎は深まるばかりです。


パントマイム的部分

個人的に1番衝撃を受けたのがこのシーン。私の中にあった「ダンス」の固定観念の枠を軽々と飛び越えた表現でした。

よく見るとこの部分にはリップシンクがありません。そのためここはこの部分の歌詞からは離れて、パントマイム的に解釈した方がいいのかな…と考えてます。

↑階段を登るように、ぐんぐんと「上」へと楽しそうに進む彼女。私は、この階段は彼女のこれまで積み重ねてきたさまざまなものなのではないか…と解釈しました。

それは例えばアイドルとして得てきた名声だったり、これまで作ってきた様々な功績だったりというものだとも言えるかもしれないし、

時間や経験や人間関係など一人の人間として得てきた様々なものも含まれているんじゃないかとも言えます。


↑順調に「上」へと階段を上っていた彼女ですが、彼女を押さえつけようとする存在に出くわします。頭を押されて力なく元の高さへと下がっていく(下げられる)リュジンさん。不服そうです。

↑しかし、見るとこれまで上ってきた階段も押さえつけてくる存在もゆらゆらと不安定な様子。試しに虚空を小さくパンチしてみると、あっけなく崩壊して彼女自身だけがそこに残ります。

積み上げてきたものや押さえつけてきた存在が不確かで脆いものであったとしても、彼女の世界に彼女自身だけは確実に存在する。このシーンはそんなことを表現しているように私は感じました。

そしてそれは同時に、彼女の世界の中で絶対的な力を持っているのは彼女自身のみであり、その自身が持つ強さに気付くシーンであるとも言えるかもしれません。

クライマックス

最も激しく、荒々しく踊るシーンです。その迫力と身体能力にただただ驚かされ、圧倒される時間です…。


自分の世界の中での自身の持つ力を確認した後の彼女は、「彼女の世界」を支配する王になったかのように見えます。

↑このヒットを打つ瞬間、ジャケットや撮影アングルの効果もあるかもしれませんが、リュジンさんがこれまでより一回りぐらい大きく見えるんです。さすがに目がおかしくなったかなって思うんですがそれぐらいのオーラがここにはあるような気がします。

(ただ何度でも言いたいのは「彼女の世界」の王ということ。このパフォーマンスはそもそも、空間を狭く使ってミニマルな世界を演出しているように思います)

例え彼女の世界を侵そうとしたりする者、押さえつけようとしたりする者がいたとしても、彼女の世界で力を持ち、彼女を支配できるのは彼女だけ。もしかしたらそれは結局、私の「そうあってほしい」という願望がそういう風に見せているのかもしれない。でも、最後にはそんなことを感じたパフォーマンスでした。

あとがき

ここまで書いてきて、一つ言いたいことがあります。

ものすごく疲れました。やっぱり久しぶりに趣味の文章を書くの激疲れで、今すぐに甘いものが食べたいです(夜0時過ぎ)。

ただ、疲れたとしても書きたくなる何かをこのパフォーマンスから感じてしまったからしょうがない。しかも、まだ全然自分の中で消化できていないところも山ほどあります(途中出てくるNのハンドサインや、最後の「コルナ(と言うらしい。キツネさんの手)」の意味するところは…?など。しかもこういうのって意外と深い意味はなかったりもするんですよね…それでも考えたくなってしまう、という…

25日にはビハインド動画も公開されるようで、今書いた私の考えと全然違っている部分が見えてくるかもしれない。それはちょっと恥ずかしい。でも、それでもまたすごく楽しみです。

私の個人的な考えですが、「アーティスト」って自分の考えや自分自身を、持つ能力・技術・魅力を使って人に伝えることができる人であり、なおかつ人に刺激を与え触発することができる人のことなんじゃないのかなって思います。

その意味で、リュジンさんとこの動画制作に関わった方々は私にとっての一流のアーティストです。



もしここまで読んでくださった方がいらしたら…すごく勝手な感想書き散らしに付き合ってくださり、本当にありがとうございました。他の方がこのパフォーマンスをどのように考えたのか、などにもすごく興味があります。

久々に文章が書けたので、今溜まっている他の書きたいことも、近いうちに書いてみようと思います。それでは!

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