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運転免許証 どんなにか輝くだろうわたくしにまだ生まれえぬ運転免許証 話し足りないままだけど外国に晩杯屋ってあるんかなあ ぜったいにさわらないから宿すまでとうもろこしがとうもろこしを 落椿をきみがはじめて撮るときのいつか神話になる瞳だね わかるんだ燃え移るように手を取って昔見た琵琶湖を話してよ 大きな声をはりあげたくてもうずっとひとりぼっちの噴水のため 観覧車ひろびろまわる少しだけ遅くなるよう心で太る □
おへそ 海にいて朝焼けを見る ほんとうに朝と私と海だけがある たましいの重さの限り眼をつぶる母のおへそをつらぬくように 些細な声も手放せないねふるさとの位置も確かになってしまうね 会いたいひとがまだ生きている世界にはなるべく器をふやさなければ 朝焼けのなかを歩いて毛があってもおかしくはない手の甲ゆらす □