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大学一年生のわたしへ

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自分が大学一年生の頃にであいたかった文章やその他諸々のコンテンツをあつめた共同運営マガジンです!新しく大学生になる人がなるほどなと思えたり、勇気をもらえるマガジンにしたいなぁ
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#エッセイ

「好き」がみつからない

「好きなものがみつからないの」 と娘はいう。 「一旦夢中にはなれるのに、すぐに飽きちゃって、続かないの。何をやっても、好きなものが見つけられないの。なんでみんな趣味とか好きがちゃんとあるのかなぁ。わたしがダメなのかな。」 こんな風に自分を責めることを彼女はずっと続けている。 好きって、そもそも見つけるものだろうか なくてはいけないものだろうか 以前、心のバランスを崩したことがあって、それからの彼女は、生きていくことだけで精一杯だった。 だから、好きなものを見つけ

人生とは打率ではなく打数だ

明日の言葉(その10) いままで生きてきて、自分の糧としてきた言葉があります。それを少しずつ紹介していきます。 ボクはある時期から、この言葉を大切にするようになった。 人生とは打率ではなく打数だ。 人生を打率で計ってはいけない。人生とは打数なのだ。 迷ったときは、打席に立つ。 空振りしてもいいから、恥をかいてもいいから、打席に立つ。 打率を上げることは考えない。 打率を上げようと考えるから、いろいろ悩み、プレッシャーがかかる。 それよりも打席に立つ。 たとえ打てなく

君の味方は、いつも僕で。僕の原点は、いつも君で。

あの春の日、君は期待に胸を踊らせていた。坂道を登るその足はいつもより軽やかで、まるでご機嫌な幼児のスキップだったろう。 坂を登り終えた君は人混みに目をやる。真新しいスーツに袖を通した大学1年生がキャンパスには溢れかえっている。 今と相変わらずバカな君は人混みの中で周囲を見渡す。「かわいい子がいっぱいいる」なんて思って内心にやけている。それを隠しながらキャンパスに一歩を踏み出す。その一歩一歩は歩き始めた子供のようでたどたどしいけど、未来への期待に溢れた確かな一歩だった。