40歳以降の大人がスポーツをするメリット
大人になるとスポーツをする人としない人というのがハッキリ別れるのではないだろうか。
ちなみに私は、40歳女子(40歳で女子という表記の仕方そのものが間違っている可能性がある)で、子供も小学生くらいなので、スポーツはやろうと思えばやれる状況である。
でも子育て中の女性が定期的にスポーツをやるのはそんな簡単なことではない。これは実感もこめて。
たとえば、流行りのランニングやウォーキングであれば、基本的には空いた時間に一人で行えるものなので、やっている人は結構いるはずだ。
また、ジムで身体を鍛えている人やプールに通っている人を数え上げれば、それなりの数になるだろう。
しかし、競技という名のスポーツをしている40歳前後の人となると、男性・女性合わせてもかなり数は減るのではないだろうか。
40歳というのは、男性も女性も仕事や家庭など、年齢的に一番忙しい歳である。そんな人達がアマで競技に参加するようなスポーツに携わるのは、よほどの覚悟か、よほど好きでないと出来ないはずなのだ。
また40歳というのは体力的にも節目の歳なので、そもそも全力で仕事や、仕事と家庭の両立をしていれば、体力はそんなに残っているはずがない。
なので、やはりスポーツに割く時間も体力もない人の方が多いはずなのだ。
そんな年代の人達が、あえてスポーツをやる理由。
将来の健康を維持するためという基本的な考えはあるだろうが、40歳というのは食生活も含め、それなりに身体を動かす機会があれば、まだまだ健康な生活を送れる年齢だ。
むしろ、いそがしすぎて身体を壊すことが多い年齢のように思う。
考えてみよう。40歳というのはどんな年齢だろう。
最近では、「若者」は40歳以下を指すらしいので、40歳を過ぎると若者ではなくなる。
身体的な衰えは、35歳くらいから徐々に感じてくるが、40歳の声を聞くと途端に「中年」という言葉の重みを実際に身体全体で感じるのだ。
そんな年齢で始めるスポーツ。
それはきっと、「まだまだ自分は動けるぞ!」という自己の再確認でもあり、逆に思う通りに動けないという若さへの憧憬もあったりで、複雑な要素が絡みながらも、そこには忍び寄る老いに打ち勝とうとする克己心があるのではないだろうか。
スポーツをするものは美しい。
若者のその身体能力の素晴らしさに、私達は賞賛を送る。しかし、オーバー40歳の人達が励むスポーツにも、スポーツが必要とする自己鍛錬、自己研鑽、その他もろもろの要素が必要不可欠である。
スポーツに励んだ翌日の回復力が遅くても、嘆くなかれ。若者を心からたたえられるのは、体力の違いを知っている、スポーツをする中年以降の大人なのだ。
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