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パチンコ中毒をパチンコで治す話。前編

    かれこれ10年前ぐらい、人生に迷っていたスナガガはパチンコで簡単にお金が手に入るという経験をして、どハマリ。半ば中毒のような状態になってしまった。そんな廃人状態から立ち直るまでのお話。

きっかけはアニメ

  初めてパチンコ打ってみようと思ったのは、ルパン三世がきっかけでした。当時暇を持て余したスナガガは、ルパン三世の映画を見漁っていた。そしてふと思ったのが、ルパン三世のゲームで遊びたいなぁという健全な欲でした。でもルパン三世のテレビゲームというのはほとんどなく、もうロートルとなっていたPS2のソフトが何本か発売されているだけだった。そんなときに頭によぎったのが駅前のパチンコ屋の広告だった。
  当時名作といわれた「消されたルパン」という台もギリギリ存在していた時代、パチンコ屋の広告には大体ルパン三世が載っていた。それを
思い出したスナガガはルパン三世と遊びたいという欲求を満足させるため、パチンコ屋に向かったのである。

初見は残念な思い出

  パチンコ屋というのはかなり特殊な環境だ。ゲームセンターのゲームのようにチュートリアルがあるわけでもないし、周りに何かを聞こうにも環境音がうるさすぎて会話にならない。
  そんな環境の中見よう見まねで打ってみたスナガガ。台はもちろん「CRルパン三世~I'm a super hero」だ。運良く100回転ぐらいであたりを引いたスナガガなのだが、大当たりによって、わんさか飛び出してくるパチンコ玉をどうして良いかわからない。仕舞には「玉を抜いてください」と警告音が鳴り出す。見かねたパチンコ屋のスタッフが教えに来てくれたのだが、もう恥ずかしすぎて帰りたいという気持ちでいっぱいだった。
  不幸中の幸いか、当たりは連チャンせずに終わってくれたので、残りの玉もさっさと消化して退店。恥ずかしさに押しつぶされそうになりながら、帽子を深く被り家路についた。

リベンジ成功?!

  そんな恥ずかしい思いをした人生初のパチンコだったが、スナガガの本来の目的であった「ルパン三世のパチンコを楽しみ」という目的が達成できていないことに気がつく。ならばパチンコを知り尽くして最大限に楽しんでやると、動画や掲示板の書き込みなどを見て勉強、幸い前回の経験で実物のパチンコやパチンコ屋のシステムを体験していたので、動画や文字媒体でもスムーズ学習することができた。
   ご飯に行くときは休憩の札を掛ける。受け皿入り切らなくなったら呼び出しボタンで店員さんを呼ぶなど、学習したことを脳内に入れ、いざ尋常にパチンコ屋へ向うスナガガ。リベンジするは「CRルパン三世~I'm a super hero」。

  数分後、見事に大当からの大連チャン、怖くて一玉1円のパチンコで遊んでいたにも関わらず、ものの数時間で2万発のパチンコ玉がスナガガの背後に積み上げられた。そんな優越感とパチンコ台から流れ出るルパン三世の名曲たちに、脳内からドーパミンが溢れんばかりの状態となっていた。

翌朝…

  興奮冷めあらぬまま家に帰り、体を休める。食事をとり、風呂に入り、リラックスして床に就く。いつも通りのまま眠りについた。
  しかし異変は起こった、パチンコを打ちたすぎて興奮して目が冷めたのだ。心臓の鼓動は高鳴り、なぜかソワソワしてしまう。とりあえずこの欲望を抑えるため、仕事終わりにパチンコ屋に行くと決めて、家を出たのだった。

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