北欧スタートアップ2020のファイナリスト

この記事はNordic Startup Awards 2020に掲載されているもののStartup of the Yearカテゴリの抜粋日本語訳です。ざっくり北欧のスタートアップ動向をつかむのがこの記事の目標です。なお、Startup of the Yearカテゴリ以外にBest HealthTech StartupとBest Climate Impact Startupカテゴリがそれぞれありました。本記事では抜粋はしませんが、独立したカテゴリがある時点で注目度は高いといえます。

Nordic Startup Awards 2020とは?

今年アツいスタートアップを表彰するグローバルコンテストの北欧部門。選出プロセスは以下。
1. 候補者公募
2. 地域アドバイザー協力の元、ファイナリスト5つ選出
3. 一般投票
4. 3の結果、審査員票により優勝者選出

【デンマーク】

- DrugStars(https://www.drugstars.com/
アプリ使用者から薬の服用データを収集し、検証し、薬の服用をより有益なものにする。
- Particle3D(https://particle3d.com/
骨インプラントを3Dプリンタで出力する。HealthTechカテゴリにもノミネートされている会社
- Dixa(https://www.dixa.com/
会話型カスタマーサポートサービス
- Good Monday(https://www.goodmonday.io/
オフィス経営において必要なサービス(掃除、ケータリング、アクティビティ等)を仲介し、一つのプラットフォームにまとめる。
- Lunar(https://lunar.app/
店舗をもたないオンラインバンク

【ノルウェー】

- No Isolation(https://www.noisolation.com/global/
テクノロジを通じて人々をつなげる。学校に通えない子供や若者と協力し、高齢者とその家族を結びつけている。
- Vibbio(https://www.vibbio.com/
企業用ビデオ作製ツール
- Saga robotics(https://sagarobotics.com/
農業用ロボットであるThorvaldを開発。農業の労働力不足解消に対処
- Lawbotics(https://lexolve.com/
法的な問題解決を助けるサービスを中小企業向けに提供。ノルウェー最大のLegaltech。
- Spacemaker AI(https://www.spacemakerai.com/
AIを使用して都市開発における意思決定を支援する。

【スウェーデン】

- Habity(https://www.habity.co/
住宅のプロフィールを作成することにより、住宅売買市場をよりオープンにする。
- Voi Technology(https://www.voiscooters.com/
ヨーロッパを代表する「マイクロモビリティプロバイダ」。シェアeScooterで移動をより快適にする
- PantaPå(https://www.pantapa.se/
日常で使う製品の使用済みパッケージを集めリサイクルする。消費者は代わりに報酬を受け取る
- Health Integrator AB(https://www.healthintegrator.se/
個人のニーズに合わせた健康サービスやアクティビティを提案する
- Sana Labs(https://www.sanalabs.com/
人々の学び方を研究し、改革をする。パーソナライズされた学習プラットフォーム

【フィンランド】

- Happeo(https://www.happeo.com/
会社でのコミュニケーションをより円滑にするエンタープライズソーシャルネットワーク
- Zadda(https://zadaa.co/de-en/
フリマサービス
- Leadoo Marketing Technologies(https://leadoo.com/
ヘルシンキに拠点を置く"Martech(Marketing Tech)"。サイト訪問のトラフィックを元にマーケティングを行う
- ultimate.ai(https://www.ultimate.ai/
カスタマーサポート自動化のプラットフォーム。
- Enfuce(https://enfuce.com/
クレカの発行~使用の体験をイノベーションする。


※アイスランドもあるけど割愛。


まとめ・感想

現在住んでいるスウェーデンにおいては、会社が解決しようとしている問題に共感できた。住宅事情があまりよくないのでまずはオープンにする試みとか、教師はなるのが簡単で質が高いとは言われておらずそこの問題を解決しようとしているんだな、ということが分かった。フィンランドとか違う国に住むとまた違う視点で見れるのかと思う。

繰り返しになるが、健康福祉、環境問題については北欧は関心が高いということを再認識した。(それぞれの専用カテゴリがあるのに一般スタートアップカテゴリにもいくつか入ってるし。)環境にやさしいということが一つの立派なアピールポイントになっていて、企業としてアピールしていなくても自発的に積極的に取り組んでいるのがHPを訪れるだけで見て取れた。

2020年は全世界で人々の生活の仕方が変わった年でもあったので、また来年には盛り上がる市場も変わるんだろうな。

以上

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