仕事を自己実現、自己表現の手段としない選択肢

皆は仕事を何のためにやってるんだろう。お金のため、夢のため、なんとなく。僕はなんとなく入社した会社になんとなくい続けて、今にいたる。一時期マネージャーっぽいこともやったが、色々あって今はヒラになっている。仕事は仕事、食べるため生きるための手段ですーと割り切れればいいのだけど、なんせ起きてる時間の大半を奪われてしまう仕事をバッサリと切り捨てられないのが人間のサガ。仕事でこうしたら面白い、ワクワクする、自己実現できる、みたいな情報が飛び交う。経営者とは全く違う立場、給料なのに経営者目線を持てと労働者に嘯く（うそぶく）。資本主義というのは、この世を動かしてる大きなゲームのルールで、例えばモノポリーや桃鉄のように、それに逆らった生き方やり方をするのはとても難しい。労働の対価として貨幣を得る、貨幣を使って消費する、消費された側の労働がそこにある、という無限の螺旋から僕らは逃れられないのだ。だから単にお金を得る手段である仕事に、もっと価値があってほしい、あるべきだ、という想いから、「仕事で自己実現！自己表現！」みたいな宗教じみた考えが跋扈（ばっこ）しているのだろう。かくいう僕もずっとそのことでモヤモヤしていたが、趣味がないのが原因なの分かりきってるのに趣味を作れずはや幾年（いくとせ）なにか仕事以外に自分の楽しみと価値を見つけたいなと思うのである。詩を書くのも文章書くのも嫌いじゃないけど趣味ではないしな。もっとこう、深めたい追求したい、みたいな欲にかられたい。