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トレイルランニング:山田アルプス(大法山・鴨ヶ岳・白馬山・三高山)(2023/10/01)

【基本情報】

実施日: 2023年10月1日
走行エリア:三光園近くの登山口~鴨ヶ岳~ライオン岩~大法山~三高山~白馬山~スタート地点
距離:約8km
標高差:COROSによる測定値 626m
YAMAPによる測定値:+546m -551m

今回はめっちゃくちゃローカル、里山コースです。
最高標高は300mに満たないピーク群。その中に見える里山愛がなかなかのコースでした。

動画


山田アルプスとは?

嘉麻市といえば古処山一帯の嘉穂アルプスが福岡では有名です。
ところがもうひとつアルプスが存在します。
それが山田アルプスです。同名地区の低山群を指してこの名前だそうですが、いかんせん知名度が低くGoogle検索してもヒットしません。私も知人から聞いただけで存在だけは知っていたのですが、YAMAPで稀に名称を使っている方がいるので間違ってはないと思います(wikiなら※要出典 と書かれるレベルですが)

ルート自体は完全な周回にはなっておらず、見どころをまわるなら部分的に往復が必要になる箇所が2つあります。

スタート~鴨ヶ岳~ライオン岩

三光園という施設の近くからスタートしました。
先に書いておくと梅林公園から行くのがベストルートです。
舗装路にはなってますが、倒木が多く道が荒れてます。

少し進むと東屋があり、その先からトレイルへ。
そして進んですぐのところに目玉その1が待っています。

槍ヶ岳(借景)です。

すごく目立つところにあります
写真だとすごくわかりにくいですが確かに岩が槍ってます。

里山にもいろいろなタイプがありますが、この山域は登山者が楽しく登るためのサービス精神…のような雰囲気が漂ってます。確かに荒れた道は多いのですが、同時にすごく力が入った箇所も見受けられ、山愛が伝わり楽しくなります。個人的には資本力を感じる洗練された画一的雰囲気になるより、個々人の純粋な楽しみで自然発生的にできあがったこういう景色が好きです。

巨石と仏像

軽いガレや階段を登ると若干のヤブが現れます。
そしてここから蜘蛛の巣地獄が始まりました。この時期に人が少なく整備も追いついていない低山に行くということはそういうことですが、この山域は足元(ふわっとしたタイプ)と頭(ジョロウグモのかなり弾性の強いタイプ)、どちらもかなりのヒット数を覚悟する必要があります。

絶えず足元の蜘蛛の巣が当たっては剥がれる、、、を繰り返して展望台に着いたはいいものの、草木が育って景色はあまり見えず。一応向かいにある嘉穂アルプスは臨めます。ただベンチとテーブルは草がもじゃもじゃなのでゆっくりはできません。

馬見あたりでしょうか

道はわかりやすいうえに案内板がしっかりとあるので非常に進みやすいです。この辺りからもちゃんとルート設計されていることがわかります。さすがに今の時期は人がまだ少ないようですが…。

ここからライオン岩に向かいます。
距離はおよそ2kmくらいなので、短いコースの中では相対的にかなり遠く感じます。道はなかなかの傾斜(進行方向斜めで滑る)、かつ枝が多くしかも蜘蛛の巣がすごい頻度で出てくるのでほぼ走れません。仕方ないのでゆっくり進みます。

だいたいこの雰囲気

鴨ヶ岳に着くまではコースタイム100%程度とほぼゆっくり歩きでした。
一か所岩をロープで超えるところがあり、この辺は岩場が多くなります。コースがイージーなだけに相対的に難所となり、体力がない人はちょっと大変かも。

岩を降りた位置の道が狭いからロープが役立つ
ごつめの岩場が現れます

開けたところに出てからは林道に合流も可能ですが、コースは軽いアップダウンのある山の中が正解。油断するとすぐ引っかかるので蜘蛛の巣に対して神経を集中させます。そして再び林道付近へ。この辺で「ゆっくり歩いてるんだから枝持って進めばよくない?」と至極当然のことにようやく気付き、溢れんばかりに落ちてるやつを装備しました。圧倒的な索敵能力です。

最強武器であり防具でもある

鉄塔を越えやがてまもなく最初のピーク、鴨ヶ岳に到着。
展望は臨めないものの、広くてしっかりした山頂です。看板によると近くからはご来光も臨めるとのことです。

ちゃんとこぎれいな感じ
伐採林道なので遠くが見えます

ライオン岩までも同様の道を通ります。
500mくらいですね。

案内もあり
こいつです!
ライオ…ン~~~???

ライオン岩~大法山

来た道を戻ります。ただ蜘蛛の巣まみれがしんどかったのでもう林道ショートカットを使いました。まぁ400mくらいしか変わらないんですけどね…

とても楽
先にあったロープ地帯。けっこう険しめの岩

一度通ったところなので略。
分岐から大法山方面に進むと展望台がありました。こちらも展望はよろしくない。この先は山の中の細い舗装路区間があり、ベンチも複数あることから主要道のようです。よく整備されてました。

あまり見えず…
階段まである。これ降りますと、
くぐれる岩!こういう遊び心いいですよね~~
大法山にはすぐ着きます

このあたりからトレイルが開けたものとなり、やっと走れます。
トレランのつもりで来たのにかなりゆっくり目のペースで進んでいたので解放感がすごかった…

大法山~三高山~白馬山~ゴール

大法山からは駆けていきます。涼しくなった気候もあってかなり気持ちよい区間でした。やはりこの区間が主要ルートのようで、手作りの解説板が随所に接地されています。

人間視点なのであんま気持ちよくなさそうなお風呂

三高山は周回路から外れているのですが、1kmもないのでサッと向かいます。ロープありの登りがありますが険しくはないので楽勝です。

解説有
勉強になる

こういうtipsはちょっとしたオリエンテーリングしてるみたいな気分になってイイですね。文字を書いて設置するシーンまでなんだか容易に想像できるので楽しくなります。

白馬山までの短い登りを走って駆け上がり、そこからは梅林公園まで降ります。このへんは非常にサクサク進めました。

城があったのか~~

そしてトレイルの流れで樹齢400年の木も見ることができます。
すごい名前だ。

でっけ~
すごい迫力
こちらにも

ルート上には奥の院もありました。
さすがにきれいなのでこの辺は定期的な人入りがあるようです。

にしてもすごい岩

奥の院から降り切ると冒頭で書いた梅林公園につきます。本当はここをスタート&ゴールにしたほうがよさそうですね…。

2月下旬あたりはすっごい綺麗だろうな
駐車場も広々

ここからあと600mほどトレイルを戻ってゴールしました。
最後は特に特記事項なしの区間でした。

公園内より三光園方面に
飲んだらやばいタイプのため池と沢
おつかれ山


ルート

標高250mもありません

余談

コーススペック的なところからは見えない大変なところ、おもしろいところが詰まった、意外と歩き・走りごたえのあるコースでした。
これくらいの規模の里山だと管理はされていても殺風景で味気ないことが少なくありませんが、有志の手で楽しめるトレイルとして作った感が見えていい印象が残ってます。嘉麻は嘉穂アルプスだけじゃないんだよ。

山田アルプス。周りに行ったことある人がほぼいないから、だれか行ってみてほしいものです。

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