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ペットの為のみまもりカメラ;ATOM Cam 2と環境改善 その3

前回まで

ATOM 純正ソフトウェアの安定性や使い勝手を改善するためにSynology Survillance Stationを採用した。

このnoteについて

実際にATOM Camによるまぶシステムを作ったときのTipsなどを書いていきたい。

ちなみに、今回の大幅見直しにより、この監視システムはマーブルシステム=まぶシステムと呼ばれる事になった。(スナネズミの名前がマーブルなので)

まぶシステムを更に便利にする為に

カメラの設置方法を考える

実際にカメラを置いてみると、意外と置き場所に困る。
ATOMは小型であるがゆえに、そのままではケージや小屋の中を(高さ的に)映すことができず、死角が生じてしまう。

そのため何かしらの土台に乗せる必要があるが、その土台を見つけるのに非常に苦労した。

ATOM CAM 2
画像は公式より
ATOM CAM 2
画像は公式より

方法1:廃木材を使う

最初はティッシュの箱に乗せるなどしていたが、やはり不安定であることと高さがどうしても合わないことから、ホームセンターで適当な木材を購入しようと考えた。

ホームセンターだと木材を希望の大きさにカットしてくれるので、希望の高さのものができるのではないかと期待しての選択だった。

しばらく見て回ったあと、廃木材(カットされた余りの木)置き場にふと目をやると、様々な大きさの木材が大きなケースに入っており、その中にはかなり良さそうな大きさの木もたくさん置いてあった。

しかも詰め放題で500円という破格の設定。
嬉々として奥さんと選んだものが下。

2つの廃木材を両面テープでくっつけている。

銀色のプレートはATOMに標準で付属している金属プレートで、これを使ってATOM底面にあるマグネットと固定する事ができる。

左:上から
右:横から

方法2:三脚を使う

ATOMにはスタンドがついているが、これを外すことで一般的な三脚を使用する穴を利用する事ができる。

ATOMの底面
足を外したところ

三脚といっても、下の様に簡易の小型三脚を使う。
これはAmazon basicsで770円。

Amazon basicsの小型三脚

設置した様子は以下。
メリットは安い事、デメリットは限界まで足を延ばしても高さが下の写真くらいなので、ケージ手前が死角になる事。

あまりカメラを下に向けすぎてしまうと、(このケージの場合は)プラスティックの接合部が映り込んでしまう。

設置の様子

実際にカメラで撮影した様子。
この部屋に関しては横からも撮影しているので個人的にはこの程度見られれば十分だと思う。

三脚を使った時の見え方

方法3:自作

これ以上の高さが必要な場合、上記の三脚では対応が難しい。

しかし、ちょうど下の写真の様なイメージで「上から見下ろす感じ」でケージ内を俯瞰しておきたい。

上から俯瞰する場合

高さのある土台を作るために準備したものは大きく3つ。

ATOM Cam 2が入っていた空箱、厚紙、そしてオモリ。

  1. ATOM Cam 2の空箱を2つ準備する

  2. 厚紙でATOM Cam 2の空箱を2個縦に入れられる直方体を作成する

  3. 直方体の中にATOM Cam 2の空箱を入れる

  4. この時、直方体と空箱を2段重ねた時の高さが完全に一致せずに少し直方体の方が長くなるように調整するのがコツ

  5. この少しの遊び部分にATOM Camの足の部分をひっかけて安定させる

  6. 下段の箱にオモリを入れることで安定させる

使ったもの
少し上に余裕を持たせるのがコツ

実際に設置した様子

実際に設置した様子

実際の見え方

実際の見え方

下段の箱に板状のオモリを詰める事で、直方体を安定させる。

板状のオモリ

DS220+にカメラを2台接続した場合

前回記載したNASではコストパフォーマンスが悪すぎるので、よりコスト面でのハードルを下げて導入しやすくするため、エントリーモデルのNASを使って確認を行った。

HDDを2個使う事ができるDS220+で確認を行った。

スペックは以下の通り。

  • 製品型番:DS220+

  • CPU:Intel Celeron J4025

  • メモリ:2GB

  • RAID1(10TBのHDDでミラーリング)

CPU使用率:6%
メモリ使用率:38%
ネットワーク使用率:300KB/s程度
ボリューム利用率:書き込み500KB/s程度、読み込み1.6KB/s

DS220+

カメラ2台を接続した時点でかなりメモリが圧迫されている。
そのため、2台以上のカメラを接続するのであればメモリの増設は検討したほうが良いと思う。

また、カメラ2台であれば標準のライセンスで使えるが、それ以上は有料のライセンスを購入する必要がある点に注意してほしい。

試算

本体:Amazonで約4-5万円程度。HDDは含まれていない。
HDD:4TBのHDDを2個購入した場合、約35,000円。
メモリ:追加メモリ4GB。4,000円~10,000円くらい。カメラ1~2個追加を想定。最大メモリは6Gまで。

ゼロから揃えるとなんだかんだで10万円はかかってしまうので、まぶシステムの為だけに軽々に購入できるものではない。

スマホの写真のバックアップ先やPCのバックアップなど、まぶシステムを構築する以外の用途がないとコストパフォーマンスが悪い気がする。

まとめ

残念ながらATOM Cam 純正のソフトウェアはあまり出来が良くない。
しかし、いくつかの点に目をつぶりさえすれば一応使うことはできる。

そのため、まずはATOM Camやそれに準ずるカメラでペットの様子を見るところから始め、しばらく運用してみて不足があれば徐々に環境を改善していけばよいと思う。



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