ホテルの朝食ブッフェは流行らない
過日、コンラッド東京の朝食ブッフェにギャルと2人で行った。ギャルは46歳で既婚。仮に山下豊としよう。私は41歳既婚。仮にボブとしよう。
コンラッド東京の「セリーズ」という会場は泊まり客の朝食会場にもなっている。平日であったので予約は不要だった。
ただし宿泊客、朝食のみの利用客ともに同じ列に並ぶため、時間帯によっては少し待つ。この日は15分ほど待った。
途中、私は一度クソをひねった。余談だが、前の前に並んでいた赤いニットを着た巨乳の中国人も、途中で一度トイレに行って、7分後ぐらいに戻ってきた。掛け値なしに、朝のお勤めってわけだ。
小柄だがグラマラスな女子で、毎日大量の水を飲み、大量の糞を排出して体型を維持しているような魅力的なガールだった。推定25歳。
閑話休題だ馬鹿野郎!
この日は豊(既婚女性)の誕生日祝いの催しだった。先からの私の体調不良により、彼女(豊)の誕生日から一週間が経過していた。
特段のプレゼントは要らないということで、コト消費の申し子はモノよりも体験ということで、コンラッドでの朝食をリクエストしてきた。
1人五千円だった。私の評価では6点だった。満点は1000点。料理の種類はさほど多くなく、フルーツやスイーツ用の取皿が見当たらなかった点が減点ポイントだ。
オマール海老のオムレツは美味しかったので、1000ポイントあげても良かったが、コーヒーが濃すぎたこともあり、総合で6点とあいなった次第だ。
高級かつ清潔な雰囲気は朝飯会場にふさわしくないということを、まずは申し上げておきたい。そして、まず言っておきたいのが、朝からシャレオツなブッフェは40がらみの男子(既婚、自営業者、41歳)に不適だと言いたい。そして結論から言えば、空腹のポンポンに濃厚なオマール海老のオムレツと激烈に濃いコーヒーを流し込んだら、結句下痢になっちゃったよ。
ということで、本日二回目のトイレットタイムで、すべてをぶちまけた。救いは、コンラッド東京のトイレが綺麗なこと。トイレットペーパーが柔らかく肌触りが最高で、肛門とバチナチの喧嘩にならないこと。
とあれ、豊(細君)は満足げにサラダやオムレツ、パンやパンナコッタ、フルーツなどを牛のように咀嚼し、掃除機のように飲み下し
恍惚の表情を浮かべながら口の周りについたソースやドレッシングを拭いていた。ハッピーバースデー。
そのころ、巨乳の異国人は私の背後で、巨漢のパートナーともども飯も食わずただジュースを飲みながら、スマホをいじり続けていた。宿泊客の、富豪の、有閑マダムの、巨乳の余裕を漂わせていた。
わが妻(仮名、豊)とその隣に坐る、これも朝食ブッフェ勢のおしとやかな女性(キャリアウーマンに違いない!)は、一定のペースで皿を空けて、離席と着席、咀嚼と嚥下を繰り返しながら、彼女たちの至福の時を貪っていた。
私は下痢気味だったことも相まって、食が進まなかった。それもあってか、コンラッド東京の朝食ブッフェの採点にまたしてもマイナス100ポイントをくわえた。
総評として、朝食ブッフェは流行らないと私は結論した。理由は以下だ。
朝飯はそんなに食べられない
朝から身支度して街に繰り出すのはたるい
価格が高い
高級ホテルは宿泊客もいるので、別段そんなにブッフェ客を歓迎してない気がした
食事を取りに行くのが面倒くさい
席から料理の陳列テーブルまで遠
下痢
満腹で帰路につくのたるい
往路が満員電車でつらい
しかしそれでも気分転換になったし、綺麗なトイレで糞をできたのは、収穫であった。2人で一万円は庶民には大きな出費だったが、コト消費だかイミ消費だかが礼讃される昨今。思い出を作るために、非日常と非現実と非合理の選択をすることは人生に深みを与えてくれるに違いない。
帰宅前に、3度目のうんちをして、帰宅してからふて寝した。
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