過食症でした（2）

過食症のきっかけ

体重という分かりやすい数字の魔力に私は呪われてたんだろうなって思う

食べなければ食べない程
動けば動くほど
面白いように減っていく体重

体重だけが私の思い通りになる
体重だけがわたしの努力を表し認めてくれる
そんな気がしてた

だからもっともっと減らして
それから普通に食べるようになれば良い
今はまだ安心できる体重じゃない
そうやって追い詰めて気がついたら骨が歩いてるような体型になってた（当時はただ少し周りより細いだけと思っていた）

でも同い年位の女子2人があからさまに
「何この子、気持ち悪い」
と私に言ってきたのがきっかけで何かが壊れた

なんで知らないやつにそんな事言われなきゃいけないんだ
何が気持ち悪いんだ、この体型のどこが気持ち悪いんだ

怒りで狂いそうになるほど私の心は混乱してた
私はただ少し人より細いだけと思ってた
太ってたら太ってたで馬鹿にされ
痩せたら痩せたで気持ち悪いと言われる
私はどんな体型なら何も言われなくなるんだろ

怒りと悲しさで家路についた後
ふと、自分に疑問が湧いてきた

私はダイエットしてると思ってたけど
これはもしかして摂食障害なのだろうか
指摘される程私は細過ぎるのだろうか

当時の私は自分の異常さに全く気が付いていなく
私はただただ普通になりたかったのに、それを通り越してるのかもしれないという不安から
インターネットで「拒食症　症状」と検索した

体毛が生えてこなくなる

その一文が目についた

そういえば、ずっとムダ毛と言われる手足の毛を気にしなくなっていた事に気がつく
自分の腕を見る
処理してないのに毛が全く生えてなかった

あの時の愕然とした気持ちは忘れられない

私がなるはずないと思ってたのに
私は摂食障害になってしまったんだろうか
私はやはり痩せすぎなんだろうか
私はこれからどうしたら良いんだろうか

この出来事が過食症の地獄の始まりでした