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灼熱の天空足湯

前回は温泉宿でウエルカムいなり寿司をいただいた話をした。
今回はその続きで温泉について書きたいと思う。

今回泊まった宿には、大浴場、足湯、露天風呂、貸切露天風呂が2つあり、多様な温泉が楽しめる宿だった。さらに私たちが泊まった部屋には露天風呂が付いている。最高の部屋だ。
温泉を楽しむために早めにチェックインをし、部屋でプランを立て、まずは足湯に行くことにした。
この宿の足湯は建物の屋上、天空露天風呂を銘打つ高台から望む絶景露天風呂の隣にあり、足湯からも海が望める絶景が売りだ。そんな足湯や露天風呂にはいろんな時間に入りたいと思った。なのでまず日が暮れる前の16時に足湯にやってきた。
とても絶景だった。話に聞いていた通り高台から海が見え、涼しい時期なら最高だろう。夏真っ盛りの空はとても青く、海もきれいだった。
しかし今回の旅は8月初め、気温は35度だ。屋上に上がる前から耐えがたい気温だった。そして屋上は日光で照り上げられ、日傘と帽子が無ければすぐに日焼けしそうだった。しかし私はそんなことも見越して日焼け止めを塗ったうえで帽子と日傘のフル装備だ。これだけあれば完璧だろうと思い、足湯に入った。

私は驚いた。暑いどころの騒ぎじゃなく熱い。さらに足湯と日傘の相性は最悪だった。足湯のぬくもりが日傘にこもり、サウナのような感覚だ。顔から足の指先まで余すことなく熱い、とても不快だった。こんな経験は初めてだ。

結局1分ほどでリタイアし、すぐに部屋に戻る。部屋はクーラーで冷やされ快適だった。

私は思った。夏休みでも部屋が空いていた理由は温泉だろうと。
夏に温泉は相性が悪い。体の熱を冷ましたいのに温泉で温まる。矛盾が発生している。
そんな夏に温泉宿は人気がないのだろう。ましてや天空露天風呂は地獄に代わる可能性もある。
私は心に刻んだ。夏に温泉はやめようと。

部屋の露天風呂は温度を下げ、暑い空気から逃げるようにぬるい、何時間でも入っていられる温度にした。
夏の温泉はこれがぴったりかもしれない。



温泉が悪いような書き方になってしまったが、涼しい季節に来たら最高だったと思う。少なくとも景色は最高だったので何枚も写真を撮らせていただいた。
最後にまた書こうと思っているが、またこの宿に泊まろうと彼女と約束するくらい気に入っています。

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