次男と人間の生存戦略
人間の生存戦略
有名な書き込みなので、知っている方も多いと思いますが、Yahoo!知恵袋で「弱肉強食」に関しての質問があった時のベストアンサーが、本当に理路整然としていて、わかりやすく、そして納得できる回答で、折に触れて思い出すことがあります。(今調べたら10年ぐらい前なのか・・・。)
質問と回答を簡単に(いや、乱暴に。個人的見解も入れ込んでいます。悪しからず・・・)まとめると
Q 自然界は弱肉強食なのに、人間界は税金などで弱者を助けるのはなんで?
A ①まず、自然界は弱肉強食じゃないよ。環境に適応して生き残っていけるかが大切。ものすごく個々でみれば、うさぎはトラに食べられるけれど、全世界的に繁栄しているのはうさぎで、絶滅危惧種なのはトラ。
そして、住む場所も違うから、それぞれの環境にどう適応していくか、が種としての戦略になっているよ。それぞれの環境の中で、種として生き延びることが大切(生存戦略)で、個々での食べる食べられる(いわゆる弱肉強食)は関係ないよ。
A ②で、人間の生存戦略は「社会性」。人間個々でみると種の中では「弱者」それをみんなで集まったり、得意なものを持ち寄ったり、知識を出し合って互いの「弱者性」を補って、色々な環境で繁栄していっているんだよ。
本当はもっと色々な視点から、とてもわかりやすく述べているので、実際の回答を見ていただければと思います。
で、なぜこの知恵袋を思い出したのかというと
次男が生まれた
最近、次男が生まれたのです。
病院にいくにしても何にしても、長男が家にいるので、長男が生まれたとき以上に、仕事を休まなくてはいけないことが多くなりました。
色々な仕事で引き継ぎや延期をして、お願いを重ねるのですが、うちの職場では、みんな一様に「それは(仕事などを延期は)しょうがない!おめでとう!」と言ってくれたのでした。
とてもありがたいことです。
そんな時に、最初の弱肉強食と人間の生存戦略を思い出しました。
たぶん、ぼくが休むことで、色々なところでそのしわ寄せが大小発生しているにも関わらず、快く引き受けてくれる。
それはなんと社会性が高いんだ、と思ったわけです。
うちの職場にも色々な考え方や家庭環境の人がいます。
若くて独身の人、結婚という選択をしていない人、結婚していて子供がいない人、子供を作らないことを選択している人、結婚していて同じ世代の子供がいる人、もう子供が大きくなって独立している人・・・などなど
知っているだけでもこれだけ色々です。
そんな中で、うちの家庭は、「結婚をして子供を二人作ること」を選択しました。
でも、これは、この社会性の高い職場だったから可能だったかもしれないなあ、とちょっと思ったのです。
「いや、休んだらクビね」とか「誰がおまえの仕事するんだよ」などの言葉で溢れかえる職場だったとしたら、そういう選択は最初からできなかったかもしれないなあ、と。(実際にそういうところがあるとも聞きます。)
個人主義と社会
たぶん先ほど書いた色々な家庭への考え方(若くて独身の人、結婚という洗濯をしていない人、結婚していて子供がいない人、子供を作らないことを選択している人、結婚していて同じ世代の子供がいる人、もう子供が大きくなって独立している人・・・などなど)は、どのような生活がしたいか、ということにも関わってくると思います。
「子供にお金を使わない方が色々な自分への投資ができる」
「子供がたくさんいる家庭が昔から夢だった」
「好きな人が同性だから、いまは結婚という形はとらない」
「ようやく子供が手を離れたから、自由だ」
「家庭があろうがなかろうが、仕事大好き!!」
人はそれぞれ。幸せの形も違います。
全ての人間にとって結婚して子供がいることが幸せのゴールのイメージだったのは、もう昔の話なんだと思っています。(それこそ結婚相手や子供が罪を犯したら、幸せではない。結婚や子供がいるという状況は幸せの瞬間風速的な話でもあるのかなあ・・・。)
そんな色々な幸せの形を目指す中の一人として、「結婚をして子供を二人作ること」を選択しました。
それを可能にしてくれた環境、つまり周りの色々な考えの人に感謝をしたいなあ、と思っています。
だから、もし職場の誰かが「絶対いきたいライブだから仕事変わってくれ」とか、「好きな人の相談をしたい」とか言ってきたとしたら、快く変わったり、時間を割きたいなあ、と思ったわけです。
それぞれの大小の幸せのために、それぞれが大小なり協力していけたら、いいなあ、と漠然と。
全くの綺麗事だとはわかりつつ、コロナでガラス越しにしか会えなかった次男の写真を見ながら、母と少しの間離れても頑張っている長男の寝顔を見ながら、ふと、思ったわけです。
(例によって写真は意味があったりなかったり笑)
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