聞こえてくる世界

ぼくは、あるきっかけで、イヤホンをしなくなりました。

事故ったとかではないです笑

気持ちの問題。

例えば、イヤホンで、聞いている曲に「街の雑踏が」と出てきたとしましょう。

例えば、イヤホンで聞いている曲に「風の唄が」と出てきたとしましょう。

でも、ぼくの耳には、「街の雑踏」の音も、「風の唄」声も一切入ってこないわけです。

だってイヤホンしているから

いい曲だなあ、と思いながら聞いている曲と自分の状況の乖離。これがどうしてもおかしくなってしまって、イヤホンをやめたのです。

イヤホンをする→やめるは思ったよりも難なくいけました。
まあ、世の中には情報は溢れかえってます。

そうしてから、1年ぐらいたったとき、すごく素敵なイヤホンをみつけ、どうしても使いたくなり買ってみました。

そしてつけてみたのですが、なかなかどうしてこれが大変で。。

イヤホンをしない状態のときにあったたくさんの情報の中には、ノイズももちろんあるのですが、必要な情報もたくさんあります。
例えば電車の遅延情報
例えば近づいてくる足音

文学的な情報もありました。
例えば風の音
例えば雨の音

久しぶりにイヤホンをつけたとき、

そういうノイズも含めた色々な情報で構成される世の中が、イヤホンで遮断される感覚がとても怖くなってしまったのです。

これは自分にとって新しい発見でした。

イヤホンは誰かのフィルターを通した世界で、現実を遮断していたんだなあ、と。

この遮断の恐怖。
ぼくはまだ現実とちゃんと向き合って付き合っていきたいんだと思います。

意外とノイズの中に、きれいな石が混じっているかもしれない。

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