ティンカー・トイ

2019年にMIT から出版された、
AIの先駆的な研究者マービン・ミンスキー博士の子どもの教育についての論考が、日本語訳されている。

https://www.oreilly.co.jp/books/9784873119007/

下記はメモ。

子どもが自分自身についての理論を作り出せるようにするためのアイディアを提供しうる機会を作ること。

目標という概念を設定すること、その目標に進んでいくための機械的な仕組みをデザインすることが、人工知能、そしてその前触れとなったサイバネティックス分野の出発点となる重要な原理の一つであった。

教育においては、目標という概念がさらに特別な役割を持つことになる。目標の構造に触れること。
目標の構造とは、その分野で関心事となっている一連の疑問と、なぜそれらの疑問が興味深いのかということを互いに関連づけたものである。

知識の丸覚えだけで深い動機に触れることがないと、学校の勉強に疎外感を覚える。

学校教育の現場に、企業が参入してくることは間違いないので、ここで与えられる表面的な利便性や、ワクワク感にとらわれることなく、コンピューターの仕組みを理解するために、この論考はこれから学校教育を受ける子どもを持つ母親もしても、とても参考になる。

また、例としてでてきたおもちゃである、ティンカートイは、単純な部品を使って、あらゆるものを組み立てられるおもちゃで、もちろん、このようなブロックおもちゃは沢山あるが、これが組み立てあげられた状態は、建築現場の骨組みそのものである。

それは、建築的であり、完成した何かなのではなく、目標の構造に触れられるものだ。



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