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『平和を願って』Day16

千羽鶴
(the thousand paper cranes for peace)

2022.3.15作成分(25個)

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まずは17個。これで、

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5連目が完成✨

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16日目は、6連目を8個まで作成。


今日は詩集『世界はうつくしいと』をちょっとご紹介。

なくてはならないもの

なくてはならないものの話をしよう。
なくてはならないものなんてない。

いつもずっと、そう思ってきた。
所有できるものはいつか失われる。

なくてはならないものは、けっして
所有することのできないものだけなのだと。

日々の悦びをつくるのは、所有ではない。

草。水。土。雨。日の光。猫。
石。蛙。ユリ。空の青さ。道の遠く。

何一つ、わたしのものはない。

空気の澄みきった日の、午後の静けさ。
川面の輝き。葉の繁り。樹影。
夕方の雲。鳥の影。夕星ゆうずつの瞬き。

特別なものなんてない。大切にしたい
(ありふれた)ものがあるだけだ。
素晴らしいものは、誰のものでもないものだ。

(中略)

「すべて人の子はただ死ぬためにのみ
この世に生まれる。
人はこちらの扉から入って、
あちらの扉から出てゆく。
人の呼吸の数は運命によって数えられている」※

この世に在ることは、切ないのだ。

そうであればこそ、戦争をもとめるものは、
なにより日々の穏やかさを恐れる。
平和とは(平凡きわまりない)一日のことだ。
 (後略)

※括弧内・フェルドウスィー『王書』(岡田恵美子訳)より
詩集『世界はうつくしいと』長田弘 
「なくてはならないもの」より

言葉は言葉でしかないけれど
思考のいかりとなる。

ん? なにかマザーテレサの言葉で、思考がなんちゃらがあったような。
それはまたの機会に。


トップ画像:デイジー(花言葉:平和・希望)

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